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電脳千句第五  賦青何連歌百韻  二折裏    2014.6.25-

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   絶え絶えに野寺の鐘のとほき道             舎

    転ぶ小石のいつか止まりて               香

   うつせみの浮名のはてのこけの塚            歳

    京の出会ひを思ひ出づる日               花

   ほとゝぎす夢のつづきの有りや無し           衣

    文目もわかぬ雨のみぞ降る               梯

   塞の神置かれし岸に波寄せて             如月

    うかれめの手のいと細げなる              草

   琵琶に依り睡れることのあまたたび           風

    鄙にも月はしろう光りて                  舎

   蟋蟀のゑんりょながらにかはす声             香

    よしなしごとを秋のつれづれ                歳

   のどらかに頤の鬚すこし伸び                 花

    形見なるらむかの桜狩り                   衣

 





     

                                 <進行表はこちら>        


コメント(38) 

コメント 38

rannsha

玉のようなる小春日和。
ながらくお待たせ致しました。

戻らぬ猫を思ふやや寒       梢風

をいただきました。ねこの座。「猫」はこの一座の定番ですね。

手向けにぞ折るこの谷のもみぢ濃き   蘭舎
あたりなる里人群るる松のかげ
いづくより四つの緒の聲かよひ路に 
老いぬればさらぬ別れのことはりも
鐘やめば瀬音たかまる竜田川
絶え絶えに野寺の鐘のとほき道 

・・猫付けはむづかしいです。
楽歳さま、いつもながら、お煩わせいたしますが、
よろしくおねがいいたします。



by rannsha (2014-11-27 13:03) 

連歌楽歳

 手向けにぞ折るこの谷のもみぢ濃き   蘭舎
秋 もみぢは木類 谷は山類体 「秋ふかくたび行く人の手向にはもみぢにまさるぬさなかりけり」(読み人知らず・後撰和歌集)ということで、旅と神祇になります。

 あたりなる里人群るる松のかげ
雑 木類(松) この「里人」は宮人vs 里人の里人ではなく、「あたり」がありますので同じ里の人々をさし、居所・人倫となります。居所が4句前にあります。

 いづくより四つの緒の聲かよひ路に
雑 辞書を引くと「四つの緒」とは「琵琶」とありました。枇杷の「音」でなく「声」とは、はて面妖な。調べてみると白居易「琵琶行」に「忽ち聞く 水上 琵琶の聲」の一行が見つかりました。情緒纏綿たる長行の詩です。「かよひ路に」が添えられていますが、恋の句は3句前にあるので、この「かよひ路」は通勤路のような定期的に通る道のことでしょう。 四は数詞 


 老いぬればさらぬ別れのことはりも
雑 老いは述懐の用語 伊勢物語「老いぬればさらぬ別れのありといへばいよいよ見まくほしき君かな」の本歌取り

 鐘やめば瀬音たかまる竜田川
雑 鐘は4句もの(只1、釈教1、入相1、異名1)この鐘は只の鐘 瀬音の瀬は水辺体 竜田川は名所・水辺体  地図を見るとたしかに竜田川付近にはお寺が多いです

 絶え絶えに野寺の鐘のとほき道
雑 野寺は釈教で鐘は釈教の鐘 野は地儀

by 連歌楽歳 (2014-11-27 23:26) 

遊香

トップの写真、何なのでしょう?
気になって何度も見入っています。

絶え絶えに野寺の鐘のとほき道 

いただきまして 
付け

転ぶ小石のいつか止まりて   遊香
遊び疲れし小石拾えり
夕陽に染まる煙ひとすじ
名もなき山を絵にうつしけり

楽歳さま どうぞよろしくお願いいたします。

by 遊香 (2014-11-29 22:01) 

連歌楽歳

さて何の写真でしょうね。お心当たりの方はご一報ください。

        *

 転ぶ小石のいつか止まりて       遊香
雑 小石も石のうちで、土、岩などともに地儀。「とほき道」→「転ぶ小石」、「野寺の鐘」→「いつか止まりて」という連想でしょうか

 遊び疲れし小石拾え(へ)り
雑 晩鐘は子どもの背に。 わけもなく国語教科書に載っていた芥川『トロッコ』を思い出したりして

 夕陽に染まる煙ひとすじ(ぢ)
雑 夕陽は光物・時分 煙は聳物 「ひと」は数詞。 ミレーの『晩鐘』のような。

 名もなき山を絵にうつしけり
雑 山類体 こちらはセザンヌの『サント・ヴィクトワール山』あたりが思い浮かびます


by 連歌楽歳 (2014-11-30 12:23) 

連歌楽歳

2折裏2に、

 転ぶ小石のいつか止まりて       遊香

を頂いて、

<2折裏3付け>

 うつせみの浮名のはてのこけの塚     楽歳
 ときうつりあてなるものもうつろひぬ
 峠にて顧みすれば夢うつつ


 うつせみの浮名のはてのこけの塚
雑 恋 苔は草類 

 ときうつりあてなるものもうつろひぬ
雑  

 峠にて顧みすれば夢うつつ
雑 峠は山類体 夢と夢は7句隔てる

by 連歌楽歳 (2014-11-30 23:16) 

路花

いつも素敵な写真がアップされていて楽しみです。前々回のは何だったのでしょうか。
我が家に近くに、出世稲荷という小さなお稲荷さんがあって、そこに立派な銀杏の木が二本あり、周りの道は今黄色い絨毯を敷き詰めたようになっています。

うつせみの浮名のはてのこけの寺
 をいただきます。

京の出会いを思ひ出づる日
葛で結びし橋のゆらぐを
みどりの色のうつろへる時
うつし絵のなか笑みたまふ人

どうぞよろしくご指導、お直しくださいますよう、お願いいたします。寒くなりました。お風邪など召しませぬよう…。
by 路花 (2014-12-03 15:09) 

連歌楽歳

 京の出会いを思ひ出づる日
雑 国郡 懐旧 日次の日と月次の月は打越を嫌う

 葛で結びし橋のゆらぐを
雑 葛(カヅラ)は草か木か分類上難しいところがありますが、連歌では草類(『産衣』) 橋は5句もの(只1、御階1、梯1、名所1、浮橋1)、この橋は「蔓橋」で「梯(かけはし)」にあたるので山類用

 みどりの色のうつろへる時
雑 

 うつし絵のなか笑みたまふ人
雑 人倫(絵に描いた草木は植物に非ず、と式目にあります。絵の中の人が人倫になるのかどうか。このコンテクストではいかが? 議論のある所でしょう)

by 連歌楽歳 (2014-12-03 20:21) 

連歌楽歳

 羽衣さまより郵送で以下の付け句とコメントを頂きました。

<2折4治定>
 京の出会ひを思ひ出づる日    路花

<2折5付け>
 ほとゝぎす夢のつづきの有りや無し      羽衣
 ほとゝぎす今ひとたびの寝覚めだに
 ほとゝぎす寝覚めの床のせつなきに
 たぎりたつ血のゆかり求(と)め飛ぶ蛍(蛍燃ゆ)
 生ひゆける小さきおよびぞ(の)虫愛づる

①みどりの色のうつろへる時   路花
この句に心惹かれましたが、打越に「転ぶ小石のいつか止まりて  遊香」の「いつか」があるので、躊躇しました。「うつせみの浮名のはてのこけの塚 楽歳」が恋の句とございましたので、「今日の出会ひ」の方がわかりやすいと思いましたが、なんとなくみどりの方が好きでした。でも、矢張り京の出会ひでしょうか。

②「うつせみの浮名のはてのこけの塚」の「こけの塚」というのは無常ということでしょうか?

今年は、連歌のお仲間に入れていただきありがとうございました。みなさま、お元気で、よいお年をおむかえください。かしこ。


by 連歌楽歳 (2014-12-11 22:59) 

連歌楽歳

 ほとゝぎす夢のつづきの有りやなし    羽衣
夏 ほととぎすは鳥類で1座1句もの 夢と夢は7句隔てる この句の夢は夜分の夢か? 非夜分の夢か? 夜分の夢であれば「あれ聞けと時雨来る夜の鐘の声 其角」や「春の夜の夢の浮橋とだえして嶺に分るる横雲の空 定家」がにじませる濃厚な恋の句の気分。非夜分であれば、「夢想を破るほととぎす」。私は気がつきませんでしたが、「京の出会ひ」はご指摘の通り恋の句でしょうね。『連珠合璧集』には「逢う心」を恋句の用語としていますので、形の上からも恋の句です。そういうことで夜分の夢、そして恋の句という理解が妥当でしょう。

 ほとゝぎす今ひとたびの寝覚めだに
夏 ほととぎすは鳥類で一座1句もの 寝覚めは夜分 寝覚めと夢は付け句・打越ともにこれを嫌う。 寝覚めと閨(一座1句もの)は打越を嫌う。これも恋の句でしょう。

 ほとゝぎす寝覚めの床のせつなきに
夏 ほととぎすは鳥類で一座1句もの 寝覚め・床ともに夜分 恋の句

 たぎりたつ血のゆかり求(と)め飛ぶ蛍(蛍燃ゆ)
夏 蛍な虫類・一座1句もの・夜分 血のゆかりは血縁。不思議な昆虫記の世界の、これも恋の句でしょうか。ならば下五は蛍燃ゆの方でしょうね。

 生ひゆける小さきおよびぞ(の)虫愛づる
雑 この虫はおそらく鳴く秋の虫ではなく、「人・鳥獣・魚・貝類以外の動物の総称で、ヘビ・カエル・ミミズなどを含む」ムシでしょう。虫愛ずる姫君の面影

①「みどりの色のうつろへる時」の「時」と「転ぶ小石のいつか止まりて」の「いつか」が打越で嫌いあうかどうかですが、『連歌新式』の「打越を嫌うべきもの」一覧にも、答えは有りませんでした。みなさまの感覚ではいかがでしょうか?

②「うつせみの浮名のはてのこけの塚」は前句から「転ぶ→浮名」を、「転ぶ小石→苔」を引っ張り出し、「さまざまに品かはりたる恋をして」「浮き世の果ては皆小町なり」の2つの恋の句をなぞった物でした。「小町」の方は述懐(無常)とされていますので、おっしゃる通り小町の代わりに苔むす墓を入れたこの句も述懐(無常)でした。こけの塚を「虚仮の塚」と漢字化すると別の面白い解になります。



by 連歌楽歳 (2014-12-11 23:16) 

連歌楽歳

打越の「時」と「いつか」について.

 人やいつ春の問くる梅の宿       専順
 今朝軒ちかきうぐひすの声       宗祇
 山かすむ陰にきのふの雪きえて    紹永

という例が「美濃千句」第一百韻の発句・脇・第三にありました。


by 連歌楽歳 (2014-12-12 12:26) 

連歌楽歳

夢梯さまから郵送で以下の付け句をいただきました。

2折裏5に

 ほとゝぎすゆめのつづきの有りや無し        羽衣

をいただきまして、
2折裏6付け

 人住まぬ家に沙羅の花散る             夢梯
 大竹藪に黙す人影
 泪の縁耐ふる島人
 文目もつかぬ雨のみぞ降る
 移ろふかげの湖に漂ふ
 漂ひありく影のわづらひ

今年も早や数え日となりました。寒さも益々厳しくなりそうです。どうぞお体を御大切にお過ごしください。

        *
 人住まぬ家に沙羅の花散る             夢梯
夏 沙羅の花は木類 人は人倫 家は居所 沙羅の花は夏椿の花。沙羅双樹とは別物。インドの沙羅樹は、日本では植物園の温室でしか見ることができない。手じかな所では新宿御苑の温室。

 大竹藪に黙す人影
雑 竹藪は草類 人倫 竹林の七賢か? 3句前に草類(苔)がありますが、いまとなっては苔と竹では大きな違いがあるので、気にしないことにしましょう。

 泪の縁耐ふる島人
雑 島人は人倫・水辺用・山類体 島人は沖縄のしまんちゅか、単なる島民の意味か、島守のような人のことか?

 文目もつかぬ雨のみぞ降る
雑 雨は降物、一座1句もの 和歌や連歌の用例にあたると、一般的な言い回しは「あやめもしらぬ」「あやめもわかぬ」のようでした。「文目もわかぬ」と古典にならいましょうか。

 移ろふかげの湖に漂ふ
雑 湖は水辺体 出た!ネッシーか

 漂ひありく影のわづらひ
雑 辞書を引くと、影のわづらい(病)は熱病だとか。


by 連歌楽歳 (2014-12-17 22:46) 

連歌楽歳

いましばらく

如月さまの風邪については先の季語研例会でお聞きしましたが、肺炎一歩手前という危ない状態だったそうです。ですが、ここ数日はだいぶ良くなられたとのこと。先ほどご本人からメールをいただきました。PCに向える程度まで回復されたようです。ということで、正月過ぎには付け句もでそうです。いましばらくお持ちください。
by 連歌楽歳 (2014-12-30 00:34) 

連歌楽歳

如月さまから、以下の付けをメールでいただきました。

      *

たいへんお待たせいたしまして、まことに申し訳ございませんでした。
やっと、今までの流れを読み返して、付を考える気力が出てきたところです。

お仲間に入れていただきながら、今まで二度もパスをしてしまいまして、
今回が初めての連歌体験になります。恐る恐るお送りさせていただきます。

六句目は、夢梯さまの
  文目もわかぬ雨のみぞ降る  

を頂戴いたしたいと存じます。

発句に、「梅雨」がありますので、雨の文字はいけないかなと当初は思いましたが、楽歳さまのコメントにはそのようなご指摘がなく、「雨は 一座一句もの」というご説明がありました。ですので、問題ないものと思いまして、このお句を頂戴いたしました。

七句目 案
 宇治橋の擬宝珠に倚りて佇めば
 神さびる宮居の垣におろがめば
 浅茅生の奥へ奥へと踏み入れば
 連子窓いにしへの日記ひろげみん
 欄間には唐子遊びて秋燈
 塞の神置かれし岸に波寄せて

(中略)


では、皆さま、
お健やかに佳いお年をお迎えくださいませ。
来る年もよろしくご指導のほど、お願い申し上げます。
~~~~
如月



by 連歌楽歳 (2014-12-31 13:33) 

連歌楽歳

 宇治橋の擬宝珠に倚りて佇めば
雑 橋は5句もの(只1、御階1、梯1、名所1、浮橋1)宇治橋は伊勢・内宮の橋で名所かつ神祇の気配も。この橋は水辺用。 擬宝珠(ぎぼうし・ぎぼし)は過去の連歌に使用例が見当たりませんが、明日は正月なので細かい詮索はしないことにして。

 神さびる宮居の垣にをろがめば
雑 宮居が神社であれば神祇、皇居なら非神祇。新年句へのつなぎの気配。

 浅茅生の奥へ奥へと踏み入れば
雑 浅茅は草類(4句前の「苔」の苔類とは抵触しないことにします)

 連子窓いにしへの日記ひろげみん
雑 いにしへ(古)は一座一句もので、用語としては述懐ですが、「いにしへの日記」が『土佐日記』『更級日記』『明月記』のような場合は述懐にあたらず、といって、自分の過去の日記を「いにしへ」というのも大仰です。どんな日記なのでしょうか。 窓は居所体。 「連歌」は句の中ではレンガではなく、「つらね歌」と言いつくろっていましたが、「連子」や「日記」はいまのところ他に適当な言い換えをおもいつきません。

 欄間には唐子遊びて秋燈
秋 秋燈(あきともし)は俳句の季語からの転用 唐子は画中の人物のようですが、とまれ人倫 欄間(らんま)もまた、取扱いの難しい用語です。「手すりの間」では間が抜けていますねえ。

 塞の神置かれし岸に波寄せて
雑 塞の神は道祖神のことで神祇 岸は3句もの(只1、名所1、彼岸1)で水辺体、波は水辺用

     *
梅雨についての言及、ありがとうございました。「梅雨」を「つゆ」と読んで『連歌新式』にあたったため、見落としをしておりました。連歌では梅雨を「うめのあめ」と読むのですね。うめのあめで引くと「一座2句もの。梅雨1、五月雨1」とあり、懐紙をかえて使うこと、と注意書きがありました。ということは「雨」の字の重複は気にしないようです。余談ですが、発句で使った漢字を以後重複使用してはいけないという決まりも連歌にはなかったようです。二条良基の連歌の師匠・救済を例にあげると、

 発句  名はたかく声はうえなし郭公 救済
 一ウ13 吹そよぐ風は稲葉の松の声  救済
      (二条良基一座の文和千句第1百韻)      


by 連歌楽歳 (2014-12-31 14:32) 

千草

謹賀新年。

 塞の神置かれし岸に波寄せて 

をいただきます。

付け
  ことば少なにをりし船をさ  

  うかれめの手のいと細げなる

  葛のとばりの垂るる賤家

  わが名を呼びてなつかしき人

本年もよろしくお願いいたします。  千草




  

  
by 千草 (2015-01-03 22:42) 

連歌楽歳

 ことば少なにをりし船をさ
雑 ここでのことば(言葉)は、もっぱら詩歌用の言語を指す「言の葉」(二句もの)とは別の、普段のコミュニケーション用言語。ただし、『産衣』はこの普段の言葉も入れて「詞」を3句ものに指定しているので、ご参考までに。船おさは人倫で多分非水辺

 うかれめの手のいと細げなる
雑 うかれめは人倫 手は人体 うかれめ+細い手=恋の句

 葛のとばりの垂るる賤家
秋 草類 居所体

 わが名を呼びてなつかしき人
雑 人倫

     *
新年おめでとうございます。本年も連歌ブログをよろしくおねがいします。


by 連歌楽歳 (2015-01-04 11:24) 

梢風


  うかれめの手のいと細げなる     千草

      付

琵琶に依り睡れることのあまたたび   梢風
あなかしこ/\とてふすま抱く       〃
うたてやなのざらしとなる夕べはも    〃

楽歳様皆様、ことしもよろしくお願い致します。  梢風
by 梢風 (2015-01-04 22:59) 

連歌楽歳

 琵琶に依り睡れることのあまたたび   梢風
雑 睡れるとあり、雰囲気からして夜分か。某大学で講義しながらうとうとしてしまった教授がいたと聞いた。ありそうなこと。

 あなかしこ/\とてふすま抱く       
雑 うかれめでなく、寝具の方を抱くのであるから、おそらくお神酒をたっぷり頂いた後のこと。夜分。

 うたてやなのざらしとなる夕べはも    
雑 昼間の終わりとしての時分の夕べと、夜の始まりの夜分の夕べがあるが、はて、この夕べはどちらでしょうか。のざらしは哀傷(述懐)。落語の野ざらしではされこうべが美女になって夜伽をしてくれた。やはり、夜分の夕べか。

by 連歌楽歳 (2015-01-05 00:07) 

蘭舎

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もよろしく御願いいたします。

さて、コメント書いたて「送信」したのですが、なぜか、反映されていません。
こんどこそ、えいやっ。

梢風さまの
琵琶に依り睡れることのあまたたび   梢風

をいただきまして、

月を入れたる浅茅生の宿   蘭舎
庭も籬も月にしづまり   
鄙にも月はしろう光りて
杖ひきてゆく月の墾道
かなしきものに片割れの月

初裏でも月を詠ませて頂いたので、月、ご遠慮しようかとも思いましたが、やはり、月ばかり詠みました。差し合いなど、どうぞ、ご吟味くださいませ。蘭舎拝

by 蘭舎 (2015-01-07 12:30) 

連歌楽歳

 月を入れたる浅茅生の宿       蘭舎
秋 月 光物 夜分 草類 居所体

 庭も籬も月にしづまり
秋 月 光物 夜分 庭は居所用 籬は居所体 
     
 鄙にも月はしろう光りて
秋 月 光物 夜分 鄙は田舎で国郡

 杖ひきてゆく月の墾道 旅人か盲目の琵琶法師か?
秋 月 光物 夜分

 かなしきものに片割れの月
秋 月 光物

     *
さきほど、

うかれめの手のいと細げなる

を、恋の句としましたが、ふと気づけば4句前に「京の出会ひ」があり恋と恋5句隔てる約束に反していました。

うかれめの手のいと細げなる
琵琶に依り睡れることのあまたたび

と続いたのを奇貨として、過労のうかれめとこじつけて、「うかれめ」を恋の句から外します。


by 連歌楽歳 (2015-01-07 19:11) 

蘭舎

楽歳さま

おさわがせいたしました。なんとか、反映したようですね。
ありがとうございます。

ところで、拙句「庭も籬も月にしづまり」の庭ですが、
初裏6句目の「庭の初霜」のご解説に

庭は居所用にして2句もの(只1、庭訓など1)

とありましたことに気がつきましたが、ここで、「只の庭」は
もう出せないのでは・・・?
よろしくご指南くださいませ。  蘭舎拝
by 蘭舎 (2015-01-08 10:29) 

連歌楽歳

そうでした。只の庭は使用済みでした。すっかり忘れていました。ご指摘を感謝。庭の代わりに木戸(居所体)をいれましょうか。

木戸も籬も月にしづまり

「僧推(敲)月下門」の雰囲気となりました。
by 連歌楽歳 (2015-01-08 11:54) 

蘭舎

楽歳さま
「木戸」にご一直いただき、締まりました。ありがとうございました。
蘭舎
by 蘭舎 (2015-01-08 17:06) 

連歌楽歳

蘭舎さま
木戸で締まりました、とは落語のさげのようですね。
by 連歌楽歳 (2015-01-08 23:20) 

遊香

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

鄙にも月はしろう光りて  蘭舎
いただきまして、付け

蟋蟀のゑんりょながらにかはす声  遊香
草むらにかさこそ虫の宴かな
老木に柿の実ひとつしがみつき
ただよへば木の実の落つるけはひあり

発想が川柳的になってしまい、すみません。
かさこそといったオノマトペはNGですか。
「しがみつき」は「下がりおり」でしょうか。

楽歳さま よろしくお手直しくださいますよう…!

by 遊香 (2015-01-10 11:30) 

連歌楽歳

 蟋蟀のゑんりょながらにかはす声     遊香
秋 虫類 「遠慮」は昔の連歌では使われていません。「つつましやかに」と言いかえると面白くもおかしくもないですね。このままにしておきましょう。

 草むらにかさこそ虫の宴かな
秋 虫類 草類

 老木に柿の実ひとつしがみつき
秋 柿 木類

 ただよへば木の実の落つるけはひあり
秋 木の実 


オノマトペの使用例です。

 ほのぼのと春こそ空にきにけらし
           あまのかぐ山霞たなびく   後鳥羽院
 ほのぼのと月さしのぼる山のはに           正利
 梅が香にのつと日の出る山路かな          芭蕉
 春の海終日のたりのたりかな              蕪村
 しんしんと肺碧きまで海の旅              鳳作

また、
「しがみつき」で面白くなりますが、マンネリズムの権化のような昔の連歌では「誰がためぞ老木にのこる柿ひとつ」などといってお茶を濁すのが通例です。


by 連歌楽歳 (2015-01-10 17:34) 

遊香

写真の紅白のにぎりのおいしそうなこと!
食事の後に見ても食指が動きます~♪

楽歳さま
オノマトペの例をはじめ、ご教示ありがとうございました。
ブログの過去の電脳千句も拝見して、
言葉の選び方を勉強したいと思います。


by 遊香 (2015-01-10 20:59) 

連歌楽歳

2折裏13がくると、花の句を出す最後の機会になりますので、第11句には「木」や「草」がないほうがよかった。連歌の時代、花は春、花は木、とされていました。木類と木類は5句を、木類と草類は3句を隔てる約束です。

したがって、引き算をすると、「蟋蟀のゑんりょながらにかはす声」が残るだけです。式目によれば「松虫」「鈴虫」「虫」「きりぎりす」は1句物。「蟋蟀」については言及がありませんが、キリギリスはコオロギの古称ですので、コオロギは実質的には1句もの、形式的には式目が○句もの指定外になります。では、どうするか、とたずねられても、返答に窮します。

2折裏11に、
 蟋蟀のゑんりょながらにかはす声   遊香

を頂いて

付け
 人群れ騒ぐ世は末の秋       楽歳
 よしなしごとを秋のつれづれ
 ひとりで酒を温める秋

     *
 人群れ騒ぐ世は末の秋       
秋 人倫 世は5句もの(只1、浮世・世中に1、恋の世、前世1、後世1)

 よしなしごとを秋のつれづれ
秋 

 ひとりで酒を温める秋
秋 ひとりも人倫のうち 飲食物

    *
路花さま。でれっとしずんだ秋の句の後、パッと花を咲かせるマジックで春の句をどうぞよろしく。

by 連歌楽歳 (2015-01-11 15:12) 

楽歳

送信テスト
by 楽歳 (2015-01-13 22:07) 

連歌楽歳

路花さまから以下のメールをいただきました。

   *
第12付け句をお送りしようとしたのですが、なんだかパソコンのご機嫌が悪く何
度も途中で消えたりしました。
もしかして、うまく送信できていないかとも思い、一応メールもお送りします。
どうぞよろしくお願いいたします。


 よしなしごとを秋のつれづれ
   をいただきます。
付け

 のどらかに頤の髭すこし伸び  路花
 朧夜に伽婢子をひとくだり
 佐保姫よ訪ねきてみよわが庵

パッと花の咲く春になれません、お許しくださいませ。

       *

現在使用中のこのブログは無料ですが、スピードが遅く、時にはつながりにくくなります。送信ボタンを押した後、1分ほどお待ちいただくとたいていの場合、つながります。つながらないときは、楽歳までメールをお送りください。

by 連歌楽歳 (2015-01-13 23:51) 

連歌楽歳

 のどらかに頤の髭すこし伸び
春 おとがいは人体、頤下の毛は髯と『字通』にありました。

 朧夜に伽婢子をひとくだり
春 夜分 伽婢子は書名 3句前に月(夜分)が出ています。夜と夜は5句隔てることになっています。とりあえず「おぼろ翳伽婢子のひとくだり」としておきますので、取り替えあればご連絡を。

 佐保姫よ訪ねきてみよわが庵
春 佐保姫は懐紙をかえて2句もの 庵は居所

春に移り、一気に花を咲かせるのは、いやいやこれは、無理な注文というものでした。ご無理なお願いで申し訳ありませんでした。連歌百韻は古くは一巻三花でしたが、肖柏のころ四花となりました。花は折に一つという決まりなので、今後3折と名残折でそれぞれ花をだし、この巻は三花でまいろうと思います。ですが、このままではちょっとさびしい気もしますので、羽衣さま、はなはだご足労をおかけして申し訳ありませんが、2折裏14で、桜花、藤の花、草の花といった非正花の花を咲かせていただけませんか。さらに、3折か4折の適当なところで、再度正花でない四季の花をお出しいただけるよう、みなさまにお願いいたします。


by 連歌楽歳 (2015-01-14 00:00) 

羽衣

本日は晴天なり
ただ今テスト中
おゆるしください
by 羽衣 (2015-01-14 20:59) 

羽衣

のどらかに頤の髭(髯)すこし伸び  路花さま   頂ました。
     
        付け
  藤浪薫る(さわぐ)流れ幾筋
  藤吹き上ぐる風のあとさき   藤浪ゆらす風のあとさき
  宴(うたげ)たけなは藤浪(藤棚)の下
  尾上の桜相生の松
  形見なるらむかの桜狩り
  さくら(桜)花散り楽の舟ゆく  楽の舟ゆき桜ちりそむ
  染めぬく糸ぞさくら花舞ふ
  うたげ果てたり桜花ちる(舞ふ
  桃の蕾(つぼ)めば笑まふ姉妹(はらから)
  謡(うたひ)をへたる後のさくらよ    桜のみで可でしょうか?桜花?

昨日は失礼致しました。まさか・・・そうなるとは・・・!!!
皆様 あらためまして 本年もよろしくお願い申し上げます。
宗匠さま 下手な鉄砲 よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

 

by 羽衣 (2015-01-16 01:02) 

連歌楽歳

  藤浪薫る(さわぐ)流れ幾筋
春 藤は草類 「流れ幾筋」には「さわぐ」のほうが似合いかと思います。

  藤吹き上ぐる風のあとさき
  藤浪ゆらす風のあとさき
春 藤は草類 風は吹物 

  宴(うたげ)たけなは藤浪(藤棚)の下
春 藤は草類 連歌では藤浪の使用例はごまんとありますが、藤棚は皆無でした

  尾上の桜相生の松
春 桜は木類、松も 尾上は山類 百人一首の尾上の桜は峰の桜で、高砂神社とは関係ないようですね。相生の松も高砂神社とのつながりは希薄

  形見なるらむかの桜狩り
春 桜は木類

  さくら(桜)花散り楽の舟ゆく
  楽の舟ゆき桜ちりそむ
春 桜は木類 舟は水辺用 楽は雅楽のこと 楽も雅楽も連歌では使用例のない言葉です。ですが、風景はきれいですね。三味線舟でないところがいい。

  染めぬく糸ぞさくら花舞ふ
春 桜は木類 

  うたげ果てたり桜花ちる(舞ふ)
春 桜は木類 「果てる」に「ちる」はくどいので、「舞ふ」の方でしょうか

  桃の蕾(つぼ)めば笑まふ姉妹(はらから)
春 桃は木類 姉妹をはらからと読ませるのちときついので「いもうと」ではいかが。兄弟からみた姉妹は年齢に関係なくいもうと、と古語辞典にありました。

  謡(うたひ)をへたる後のさくらよ    
春 桜は木類 「声よくば謡はうものをさくら散 芭蕉」

      *
おせち料理のふたを開けたような絢爛さ。どれにしようか、迷いますね。


by 連歌楽歳 (2015-01-17 00:56) 

連歌楽歳

訂正
先に、あごの下のヒゲを「髯」としたのは「鬚」の勘違いでした。失礼しました。
by 連歌楽歳 (2015-01-17 13:55) 

羽衣

有り難うございました。大変勉強になりました。
頤の鬚 面白く 実際はそうした場合 髭も髯も同時に伸びるものでしょうか?  又 頤の鬚で思い浮かぶのは 翁ですが 自然にしていると若くてもそうなってしまうのでしょうか? 近頃なかなかお目にかかれません。 

by 羽衣 (2015-01-19 01:52) 

連歌楽歳

鬚・髯・髭、同時に伸びるのではないでしょうか。アメリカ軍によって暗殺されたオサマ・ビン・ラデンの顔を思い出してください。

まれには女性にも生えることがあるようです。

http://www.salvastyle.com/menu_baroque/ribera_barbuda.html

by 連歌楽歳 (2015-01-19 12:32) 

羽衣

昨日 今日と急に いろいろなタイプの立派なおひげを拝見致しました。
その宗教は難儀やな~としか今のところ申し様もありません。

うちのにょうぼにゃ髭がある と旦那様がたはお思いでしょう。
フリーダ・カーロにもあったような? かく申すわたくしもここ二三年 顔そりもせずほったらかし 偶にはお手入れしなくては~(あなおはづかし)


by 羽衣 (2015-01-22 22:11) 

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