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電脳網千句第8 賦何垣百韻 3折裏    2018.1.7~

manazuru2.jpg


   防人は霞める空を仰ぎ見て        
    ふる里思ひ春の野に立つ        姫
   あふれ咲く花の枝より鳥の声       香
    つばいもちひの届くうららか       草


     


    真菜始ことほぐ酒(ささ)と微笑と     如月
    妣の味いつしか嫁の受け継ぎて
    大和路の茶店の媼やさしげに
    墨書きの標(しるべ)には右飛鳥寺
    朝市に積まれし絵皿いとゆかし
    寺町の小体の店の早じまひ




       





  この後の付け順は

   夢梯→蘭舎→梢風→羽衣→楽歳→朝姫→遊香→千草→如月

 

 

 

    <<進行表はこちら>>

 

 








コメント(23) 

コメント 23

朝姫

楽歳様、皆様

一時の涼しさが幻だったような残暑です。
二つの台風の進路も心配です。

さて、遅くなりましたが、楽歳様の

 防人は霞める空を仰ぎ見て

をいただきました。

 流るる水に春の色あり
 柳の糸に遊ぶ川風
 若草踏みて辿る山路に
 ふる里思ひ春の野に立つ

楽歳様、ご指導宜しくお願い致します。
遊香様、お待たせしてすみません。

宜しくお願い致します。
皆様、暑さ、雨、風にどうぞお気を付けくださいませ。


by 朝姫 (2018-08-22 11:00) 

連歌楽歳

 流るる水に春の色あり  朝姫
春 「流るる水」は春の小川のことでしょうが「水」そのものは水辺用とされています。「行く水遠く梅にほふ里」の「行く水」が水辺用とされてきましたので、「流るる水」も水辺用。5句前(3折表11)に「浜風」「塩」と水辺の体用が出ています。残暑厳しい折、恐縮ですが、ご工夫句ください。

 柳の糸に遊ぶ川風
春 木類 水辺体 吹物 5句前に浜風 吹物(風)は5句隔てる。ご工夫ください。

 若草踏みて辿る山路に
春 草類 山類

 ふる里思ひ春の野に立つ
春 「ふるさと」は2句物(名所や故郷で1、旅に1)故郷を意味する場合は居所。

by 連歌楽歳 (2018-08-22 13:18) 

連歌楽歳

 水辺と吹物の障りについて、朝姫さまからご返事がまだですが、遊香さまをお待たせするのは申し訳けなく、ふつつかながら楽歳が朝姫さまに代わって修正。

 流るる水に春の色あり
   ↓
 流るる雲に春の色あり
春 雲は聳物 前句に「霞」があり、3句去りの聳物を2句続けるのは原則論から言えば×ですが、俳諧でいう「すりつけ」技法が連歌の時代にもありました。
  かすみの袖は雪もはらはで
  夕雲のころも二月つき白し
     (宝徳四年千句 第8)

  みねのかすみぞ野にみだれゆく
  帰かりいくつの雲にまよふらん
     (宝徳四年千句 第10)

  あはれこそ我余所ならね空の雲
  かすみをやどのおく山のはる
     (享徳二年千句連歌 第10)

ついでに――『連歌新式』は句数を、春秋恋5句まで、夏冬旅神祇釈教述懐山類水辺居所3句まで続くと決めていました。のちに『無言抄』が人倫・植物・生類を2句まで続くものとしました。現代の連句では、『十七季』が人倫・名所・国名・天象・生類・植物・時分・夜分・旅・居所・降物・聳物を2句まで続くとしています。もはや「すりつけ」という技法は不必要になりますね。さらに、人倫については打越さえも嫌わないという言説があふれています。なお、『十七季』では旅・居所を2句まで続くとしていますが、古く連歌では3句まで続けることが認められていました。打越感を弱めるため居所については体用の区分を用意していました。


  柳の糸に遊ぶ川風
   ↓
  柳の糸に遊ぶつばくろ
春 柳は3句物(只1、青柳1、秋冬の間に1)木類 鳥類(連歌ではもっぱら「つばくらめ」が使われましたが「つばくろ」の使用例もわずかですが残っています)  


by 連歌楽歳 (2018-08-24 10:44) 

朝姫

楽歳様、遊香様、皆様

まだ時折ごおっという強い風が吹いています。
本体からはかなり離れていますが台風の威力を改めて感じます。


楽歳様

宿題未提出で終わってしまい申し訳ありませんでした。
本日仕事が休みなのでゆっくり取り組もうかと思っていましたが、そういえば日数制限がありましたね。。。
すっかり失念しておりました。
この時期終わりそうにない夏休みの宿題と格闘していたことをふと思い出しました。
お返事だけでも先にお出しするべきでした。
でも私の失態のおかげで(?)楽歳様に良い句にしていただいて有難い限りです。

遊香様

長いことお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。
どうぞ宜しくお願い致します。


by 朝姫 (2018-08-24 17:18) 

連歌楽歳

朝姫さま
宿題の件、てっきり失念なさったと思い、フライングをしてしまいました。oお取組中とはつゆ知らず、申し訳ないことでした。

先ほどまで恵比寿あたりをうろうろしていました。風が吹いて、あまり暑さを感じない宵でした。

遊香さま
春の句が出ていますので、花などお召しになってはいかがでしょうか?
by 連歌楽歳 (2018-08-24 22:41) 

遊香

高校野球が終わると夏が駆け足で過ぎるようです。
八月末は学生時代でなくても何かと気忙しくなりますね。

朝姫様の
ふる里思ひ春の野に立つ
いただきまして 付

よもぎ摘み香りを盛りし竹の籠
手先(たなすゑ)によもぎを摘みし香の残り
たはぶれに雉子(きぎす)の鳴くをまねぶ笛
花々のささめきごとをふと聞けり
花あふる枝より聞こゆ鳥の声

春の野とふる里でよもぎ餅に連想が走り(笑)、
花の句はなかなか思い浮かびませず、遅くなりました。

楽歳さま、千草さま、どうぞよろしくお願いいたします。

by 遊香 (2018-08-26 01:06) 

連歌楽歳

 よもぎ摘み香りを盛りし竹の籠   遊香
「よもぎ(蓬)つむ」は俳諧の時代に春の季語となりました。『連歌新式』は「蓬」を雑と断りを入れています。「椿、蓬、葎、忘草、蜻蛉、鷗、鳰、同浮巣、雑なり」。『連歌新式』に言及が無い場合は俳諧の季語を使えるとするのが、「練習帖」の約束ですが、新式が雑と言っている以上、それに従うしかありません。「よもぎ」の代わりに「若菜」としてはいかがですか?

  若菜摘み香りを盛りし竹の籠   遊香
春 草類 若菜は1句物 

 手先(たなすゑ)によもぎを摘みし香の残り
「たなすえ」は手の先の意味ですが、国語辞典では「手末」「手端」をあてています。「手末」と表記するか「たなすえ」とひらがなだけにするか、などご検討下さい? ここの「よもぎ」も「若菜」でいかが?

 たはぶれに雉子(きぎす)の鳴くをまねぶ笛
春 鳥類 

 花々のささめきごとをふと聞けり
春 花 連歌では花はたいていの場合は木類になりますが、「花々のささめきごと」とくれば、木類と限定しない方がよいかもしれません。
 
 花あふる枝より聞こゆ鳥の声
春 花 木類 鳥類 「あふる」「聞こゆ」は終止形、それぞれの連用形はあふるる・きこゆる。連用形になおすと685になります。ご工夫ください。

修正の場合、持ち時間はこれから48時間です。チーン。


by 連歌楽歳 (2018-08-26 11:58) 

遊香

楽歳さま

よもぎはNGでしたか! 
祖母の手作り草餅は泣く泣く諦めます(笑)。
もなかの写真のお慰め、ありがとうございます。

よもぎ→若菜 としてください。
「手先」は消して平仮名のみに。

あふる、聞こゆの誤用、すみません。
あふれ咲く花の枝より鳥の声
でいかがでしょうか。

「チーン」の合図に、急ぎしたためました(笑)。
遊香

by 遊香 (2018-08-26 13:26) 

連歌楽歳

遊香さま
さっそくのご返事ありがとうございます。持ち時間を残して、ゆうゆうのゴールでした。

 あふれ咲く花の枝より鳥の声  遊香
春 花 木類 鳥類

 絵にすれば、こんな感じでしょうか。
 http://art.nikkei-ps.co.jp/other_painting/special_art_printing/3617/




by 連歌楽歳 (2018-08-26 14:14) 

千草

遊香さま
愛らしい春の付けをいろいろにありがとうございます。
一句治定させていただいて付けも案じさせていただいておりますが
その前に、別件を書きこみますのをお許しくださいませ。

ご連衆の皆様
 発句の今ひとたびをにつきまして。
 発句と同詞の句を、一度ご返句になった付けの内から治定なさいますことをお止めしようとして書きこみました拙文でしたが、
楽歳様がこれを「了承」の意とお取りなさいましたことを、
いまさらどのように申し上げたらよいのかと思い続けておりました。

 昨夜は関東地方は激しい降雨となりようやく新涼の風に包まれた今朝なら、自分の付け順でもあり、ひととおり申し上げてもよいかと一筆申し上げます。
 
 連歌に関して講義を受けたわけでもなく、
連歌の宗匠方から一座の折々に伺った耳学問の花びらのような木の葉のような知識に過ぎない自分を省み、
発句のことは恩師にあらためてお尋ねさせていただきました。

その御答えに
 発句はいただいたご挨拶であるので、連衆の心得としてあえてはしない、避けることです、とありました。
 私自身はこの融通無碍の連歌世界におけるおおらかさの中で心得を守ってまいりたく存じますが、

 練習帖では、連歌御熱心ゆえの「あえて」をなさったことになるのでございましょう。
 ただ、問題の付け句の作者名として清記に残るのは、この付けをお捨てになりました梢風様のお名前となりますので、よそながら気にかけております。

 このことは議論するような事柄ではありませんので、以上が所感でございます。本題に戻ります。

 
 あふれ咲く花の枝より鳥の声     遊香さま

こちらを頂戴いたしまして

   付け
    うららにつばいもちひまゐらす   千草
 
    荒布を掛けし賤が屋の竿

    こ柴垣には忘れ角あり

    髪に小さき蚕隠して

連歌新式の一可分別物の、椿から松緑までの十語の一条は別の意図があるように思われてなりません。遊香さまの蓬、いい匂いで美味しそうでした。
拙句は
いつもどおり、式目五里霧中の付け、よろしくお捌きくださいませ。
ただし、埴生の宿に時計の準備はございませずご迷惑をおかけいたします。
千草

by 千草 (2018-08-28 09:31) 

連歌楽歳

 うららにつばいもちひまゐらす   千草
春 つばいもちひ(椿餅)は俳諧の春の季語、食物 「うららにつばい/もちひまゐらす」のようなスタイルの短句が過去あったかどうか、古典文庫の『千句連歌集』全8巻をパラパラとめくってみましたが見つけることができませんでした。昼ご飯を挟んで結構な時間がつぶれました。ご工夫をおねがいします。

 荒布を掛けし賤が屋の竿
春?夏? 「荒布」はやっかいな季語で『十七季』は「荒布/荒布刈る」を三春としています。戦前の虚子編『新歳時記』では「荒布/荒布刈る」は夏(7月)。同じころの『俳諧歳時記』(改造社)も夏。もっと古くは『毛吹草』が夏(旧暦5月)、『増補俳諧歳時記栞草』が「荒布刈」を仲夏(旧暦5月)。新しいところでは『合本俳句歳時記 第3版』(角川)、『図説俳句大歳時記』(角川)が「荒布/荒布刈る/荒布干す」を夏。日文研の連歌データべ―スにあたると、「荒布」が使われた例はありませんでした。したがって、俳諧の季に従って「荒布」の季を、春か、夏か、決めなくてはなりませんが、この作業は楽歳の手にあまります。『十七季』」の編者のおひとりである佛渕さまと、作者の千草さま、そして皆さまのアドバイスをお待ちしています。荒布で水辺用。居所。2句前に『ふる里』がありますので、賎が屋を別のものにした方が無難ですね。


 こ柴垣には忘れ角あり
春 忘れ角は俳諧春の季語 落ちた鹿の角まで「獣類」とするまでもないでしょう。垣は2句物、「連歌新式」にはこれ以上の説明がありませんが、『産衣』では居所体。「こ柴垣」をご工夫ください。

 髪に小さき蚕隠して
春 蚕は俳諧春の季語 髪は人体。 『大唐西域記』によると、玄奘がインドからの帰路立ち寄った于闐(うてん)国・現在のホータンで、以下の話を聞いた。于闐の国王が自国にはない桑や蚕の提供を東国の王に求めたが、拒否された。そこで、于闐の王は東国の国王に息女との結婚を申し入れた。東国の王は于闐の懐柔策としてこれを受け入れた。于闐の使者は姫を迎えに行ったさい「我が国には元来絹糸や桑・蚕の種子が無いので、持ってきて自らの衣服をつくるように」と告げた。姫は蚕と桑のタネを帽子の綿の中の隠し、関所を通過した。関所の役人は王女の帽子にふれることは非礼であると調べなかった。1200年の後、この玄奘の伝聞が事実であると実証したのがシルクロード調査の権威・オーレル・スタインだ。ホータンの近くのダンダンウイリク遺跡で一枚の板絵を発掘した。王女の頭を侍女風の女性が指差していた。絵は現在、大英博物館が所蔵している。 

https://www.britishmuseum.org/research/collection_online/collection_object_details/collection_image_gallery.aspx?assetId=1083991001&objectId=6516&partId=1

シルクロードの物語の中でも私の好きなエピソードの一つなので、話が長くなりました。

       ◇
さて、「いまひとたびの」と「いまひとたびを」の件です。「文和千句第5」の1折表に、

 発句 夏の夜もながしと月はまたれけり    周阿
 第8 夜もあけがたの鐘ぞきこゆる      良基

良基が手がけた『連歌新式』を開くと、一座一句物の中に「発句に使われし言葉」は入っていなのですね。ここの夜と夜を規制するのは同字5句去りの原則だけです。とはいうものの、発句に使われた言葉が、「月」「花」をのぞいて、重複する例があまり見当たらないのも事実です。式目外の口伝などで、そうした美意識が伝えられてきた可能性はあります。美意識は人さまざまですから、コーディネーターとしては、最大公約数にあたる式目に従って句を吟味するにとどめています。

今回の問題は、梢風さまが美意識に従って撤回なさった句を、入れ違いに羽衣さまが治定され、それを楽歳も了承したことで生じました。千草さまから、梢風という作者名にさわる可能性あり、とブーイングが出ました。約束通りコーディネーターとして、後始末をいたします。

   世にあらばいまひとたびの逢瀬あれ    風
      ↓
   世にあればいくとせのちの逢瀬あれ    風

を提案しますが、作者の梢風さま、ご意見ならびに修正をお願いします。

ちなみに、千草さまのコメントを時系列で再録いたしますと、

①<作者から一言> いまひとたび「を」ですが、いまひとたび「の」連ね歌も、考えたのですが。「の」の場合、これで最後です、つまり十巻目ですという感じが濃いかもしれない、8巻目発句としては「を」かなと思いまして。
②発句は、もうこれで終わりかもしれないけれどいまひとたびという述懐の句でございます。
③ご連衆の皆様、発句の今ひとたびをにつきまして。
 発句と同詞の句を、一度ご返句になった付けの内から治定なさいますことをお止めしようとして書きこみました拙文でしたが、楽歳様がこれを「了承」の意とお取りなさいましたことを、いまさらどのように申し上げたらよいのかと思い続けておりました。

①②の文脈から楽歳は「了承」とうけとめました。③で千草さまが止めようとなさっていたことを初めて知りました。コミュニケーションとはむずかしいものです。もう何十年も前の話ですが、初めてアメリカ合衆国に渡った時の事です。当時の太平洋路線にはパンナムという会社がB747を就航させていました。客室乗務員がやって来て、
 More coffee?
というので、
 Thank you.
と答えたところ、
 Yes? No?
と問い返されました。

以後、ジャーナリズムと社会科学の世界にどっぷりつかり(すぎ?)て、学位論文を書くにあたって、指導教授から「もう少し、ニュアンスを込めて書くように」と有難い忠告を受けるまでになりました。

そういう石頭なものですから、「連歌新式の一可分別物の、椿から松緑までの十語の一条は別の意図があるように思われてなりません。遊香さまの蓬、いい匂いで美味しそうでした」の文意は、

①遊香さまの蓬の句に魅了されて、連歌新式の椿・蓬などを雑とする規定が憎たらしい。
②「連歌新式の分別には別の意図があるように思われる」

と受け取るべきか、判断に苦しむ所です。②の場合であれば、そう思われてならない根拠や理由を知りたくなりますね。

       ◇
楽歳は数日後にサンクトペテルブルグへ旅立ちます。ジョン・リードが『世界を揺るがせた十日間』を書くにあたって、観察の場とした街です。当時の名前はペテログラード。のちにレニングラード。いまサンクトペテルブルグ。エルミタージュ美術館に入り浸り、1917年のロシア革命ゆかりの建物などをめぐってノーテンキに遊びます。

そいうわけで、この続きは帰国後の9月9日以降でお願いします。
 

by 連歌楽歳 (2018-08-28 18:53) 

連歌楽歳

追伸

王女の帽子の蚕と桑の種子の話を書きながら、オアシス沿いのタクラマカン砂漠1周の西域旅行の思い出にふけってしまったので、「蚕」について触れるのを忘れてしまいました。蚕は虫類。「虫に鳥は3句隔てる」と『連歌新式』。目前の句で鳥が枝にとまっていました。

by 連歌楽歳 (2018-08-28 19:59) 

千草

楽歳様

ご出発前のお忙しいときに、それとも知らず
沢山の書き込みをいたしましてお許しください。

お出ししました付け句はいずれも問題アリで
お手数をおかけいたしました。推敲しご帰国後に再提出申し上げます。
たっぷりのご猶予をいただいて恐縮です。

よきご旅行でございますように。
お元気にお帰りになられまして、エルミタージュのお土産話をしていただけますのを楽しみにしております。隠れ家ですね。、

如月様
大幅にお待たせすることになりましてご迷惑をおかけ申しますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

千草
by 千草 (2018-08-28 20:14) 

如月

楽歳宗匠さま

サンクトペテルブルグへの旅、ご無事をお祈りいたしております。
夏至から早や二ヶ月余りになりますが、彼の地では日昇・日没時間はどのくらいになっているのでしょうね。
まだ白夜(乃至それに近いもの)が体験できるでしょうか。この事に限らず、ご帰国後のお話をいろいろと伺うこと、楽しみにいたしております。

ところで、Thank you のエピソードですが、Merci の場合も全く同様です。
最初のフランス滞在時、美味しい料理のお代りをボーイさんからすすめられて、Merciと笑顔で言ったところ、サッと身を翻し大皿ごと立ち去って行きました! ウイか?ノンか?とさえ聞き返してくれない、断固たる態度!

お教室では「飲食を断る時は、ノンだけでなくメルシーを付け加えて、ノン・メルシーと言うのが丁寧です」と教わっていましたが、まさかメルシーだけで断りの表現になるとは!
このクヤシイ体験以来、お勧めを有り難く受け入れるときは、絶対にメルシーを言いません。(もちろん無言ではなく、「嬉しいわ」とか「よろしく」とか「ちょっと頂くわ」とか、要するに意思表示しなくてはならないので、面倒なものですね。)

千草さま
遅吟で皆様を毎回お待たせをしている私メでございます。お待ちすることはいっこうに苦になりません。
猛暑にバテて身体も頭も普段に増して働きが悪くなっておりますので、時間の猶予をいただけますのは、有り難いことです。どうか、ごゆっくりとなさってくださいませ。

では、宗匠さま
Bon voyage !
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2018-08-29 20:56) 

千草

そろそろお帰りも近き頃と宿題の再提出申し上げます。

楽歳様ご旅行と如月様のご寛大なお心のおかげさまにて
しっかりお時間をいただきましたのに
この世のあまりの多事多難に嘆きの心むすぼほれ
先回提出分とほぼ同工異曲お許しください。

付け
 つばいもちひの届くうららか   千草
 和布荒布を提ぐ市の女
 いとめずらしき忘れ角あり
 光る田の面に運ぶ若苗
 ひひなのささを受くる嬉しさ

ひとつなりとパスすることを願いつつ。
by 千草 (2018-09-08 21:19) 

連歌楽歳

お待たせしました。旅から帰ってまいりました。

 つばいもちひの届くうららか   千草
春 食物

 和布荒布を提ぐ市の女
? 「和布」もまたやっかいな言葉です。和布を「め」とよんだ場合「若和布は春也、和布刈は夏也」(『連歌新式』)。『産衣』の「め」の項に「和布刈(めかり)夏也。若和布刈(わかめかる)は春也。異本に若和布刈も夏也、和布(め)雑なり、刈夏也、若和布春也、刈夏也」(『産衣』)。また『産衣』の「わ」の項には「若和布(わかわかめ)春也。和布(わかめ)刈は夏也。只和布は雑也」。『岩波古語辞典』は「わかめ」に「若布、稚海藻」の漢字をあてています。
 ①雑の句でまいりましょうか? ②「わかめ」の表記を「和布」から「若和布/若布」に変えて春ということにしましょうか? ご意向お知らせください。
 なお、「提(ひさ)ぐ」は「ひっさぐ(引下」の促音の無表記形でしょうか。その場合活用は下2段になります。
 和布は草類、水辺用 女は「をんな」とよんで1句物(『連歌新式』)、「め」とよんで2つほど(浮女、賎女など)と『産衣』に。人倫

 いとめづらしき忘れ角あり
春 「忘れ角」は前回申し上げたように非獣類としましょう(歳時記は動物としていますが)。昆虫で言えば脱皮したあとの抜け殻のようなものですので。非獣類と解釈しないと、前句の鳥と障ります。鳥に獣は3句。

 光る田の面に運ぶ若苗
? 「若苗」は春と『産衣』にあります。しかし田の面に運ぶ若苗となると早苗ということになりますね。早苗は夏の季語、草類 非水辺。 田は地儀。前句に「野」があって地儀の打越(進行表に地儀と入れておくことを忘れました。失礼しました)。花の句の後に植物を付ける例は多いので、花と苗は問題のない例といえます。

 ひひなのささを受くる嬉しさ
春 雛は俳諧春の季語 連歌で雛はたんに人形のこと 酒は飲物


by 連歌楽歳 (2018-09-09 15:01) 

千草

お帰り早々不出来な付け、失礼申し上げました。
ご吟味により訂正句再々提出いたします。

 若布荒布を提げ市の女  千草
 光の中に育つ若苗

さらなる難がございましたら、及第の付け三句にて
なにとぞよろしくお願い申し上げます。かしこ


by 千草 (2018-09-09 18:47) 

連歌楽歳

  若布荒布を提げ市の女  千草
春 若布は草類・水辺用 「女(め)」は賎女 浮女など2句程度 人倫

 光の中に育つ若苗
春 若苗は木類・草類 光は光物が発するもので光物には非ず


by 連歌楽歳 (2018-09-09 20:26) 

如月

宗匠さま (皆さま)
おかえりなさいませ。無事のご帰国なによりです。早速に可愛い民族人形(どの地域のものでしょう?)を表紙で見せていただき、楽しんでおります。
お留守中、日本では大型台風あり大地震ありと、たいへんな災害でした。東京近辺では被害が出なかったとはいえ、今後はいつなんどき被災地になっても不思議ではありませんね。その備えが出来ているかといえば、個人的には心もとない限りです・・。
旅のお疲れが出ませんよう、どうかご自愛くださいませ。

さて、お待たせして申し訳ありません。
千草様のお句、次のように頂戴させていただきました。

つばいもちひの届くうららか 千草

拙次

真菜始ことほぐ酒(ささ)と微笑と
妣の味いつしか嫁の受け継ぎて
大和路の茶店の媼やさしげに
墨書きの標(しるべ)には「右飛鳥寺」
(※括弧は消してくださっても結構です)
朝市に積まれし絵皿いとゆかし
寺町の小体の店の早仕舞

相変わらずの不調法ですが、ご指導のほど宜しくお願い申し上げます。
by 如月 (2018-09-14 13:55) 

連歌楽歳

 真菜始ことほぐ酒(ささ)と微笑と
雑 「まなはじめ」は辞書によると「真魚始」、それとは違う祝い事でしょうか? 酒とあわせて飲食

 妣の味いつしか嫁の受け継ぎて
雑 妣(亡母のこと、生きていれば母=はは、亡くなると妣=はは)人倫、嫁同前

 大和路の茶店の媼やさしげに
雑 大和路の「大和」は国郡 媼は人倫 茶(ちゃ)は音訓同一

 墨書きの標(しるべ)には「右飛鳥寺」
雑 釈教 連歌で「」を使った例は皆無です。「標には右飛鳥寺」「標に右へ飛鳥寺」あたりが無難と思われますが、いかがでしょうか?

 朝市に積まれし絵皿いとゆかし
雑 時分(朝) 朝風、朝霜などの朝字は懐紙を替えて4句物

 寺町の小体の店の早仕舞
雑 寺町は地名 小体(こてい)という言葉、初めて知りました。辞書によると体(てい)は漢音。日本古来の接頭辞「こ」をのせた漢音の「体」を連歌は嫌うだろうか、嫌わないだろうか、「こてい」という言葉が過去連歌で使われた例が見当りませんので、何とも言えません。重箱読みを音読みとするか、訓読みとみなすか、やっかいなことです。楽歳には判断できかねますので、判断は付け句作者の夢梯さまにゆだねます。


by 連歌楽歳 (2018-09-14 18:35) 

如月

宗匠さま
ご指導ありがとうございました。

真菜始は、おっしゃるように真魚始と同じもので、今風にいえば「お食い初め」です。辞書には真菜始の表記もありました。
打越に鳥があったので魚の字を避けた次第です。この場合の魚は食べ物ですので、生類の鳥とは障らないと思いましたが、念のため・・・。

「右飛鳥寺」は、道標に書いてある文字ということで括弧を使ったのですが、括弧の前例がないのでしたら、括弧ナシにしてください。
墨書きの標に右へ飛鳥寺 のほうが分かり易いようでしたら、そのようにお直しくださいませ。

小体の「テイ」という読みが漢音ということは、つい気づきませんでした。「タイ」から来ているのでしょうから、たしかに漢音ですね。重箱読みというか湯桶読みというか、こういうのは日本語に結構多いように感じます。
宗匠さまがご判断を放棄されてしまいましたので、困りました。

では、夢梯さま、お捌きよろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2018-09-14 21:03) 

連歌楽歳

如月さま、みなさま
①真菜始、広辞苑や百科事典で確認しました。このままで。
 花の枝→つばいもちひ(椿餅)→菜ですが、食物ということで。
②「右飛鳥寺」の「」を取るだけにしましょう。

by 連歌楽歳 (2018-09-14 22:17) 

連歌楽歳

追伸
  寺町の小体の店の早仕舞
早仕舞の「仕(し)」が字音で気になりますので、「早じまい」とひらがなにしましょう。当て字なんでしょうけれど。
by 連歌楽歳 (2018-09-14 22:31) 

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