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電脳網千句第8 賦何垣百韻 4折表    2018.1.7~

 cabbage.jpg

     古き壺ひとつ掘りあて抱きゆく      梯
      野には朝陽の静やかに射し      舎
     くたかけの声の力をうれしとも      風
      筆にこめたるたましひのいろ      衣
     海越えて流さるる今日濃き愁ひ     歳
      ゆるさぬことをゆるされてをり      姫
     冬枯れの枝を手折りて火にくぶる    香
      毛衣を縫ふ刀自が鄙歌         草
     山がつの垣訪ふものは風ばかり    月
      季の移ろひ空に問ひかけ        梯
     井に汲める若水に月鎮もりて       舎
      春の一字を掛けしやはらぎ       風
     あはれにもをかしき種を蒔くこゝろ    衣
      熊野烏の鳴かぬ日はなし        歳
       

  

 

 

  


 

 


    <<進行表はこちら>>

 

 

 


コメント(47) 

コメント 47

連歌楽歳

夢梯さまから3折裏14治定、4折表1付けの連絡を頂きました。

       ◇
●3折裏14治定
 石佛たち語る竹山    如月
●4折表1付
 今日もまた遺愛の茶杓拝しつゝ    夢梯
 戦場に茶杓を削る人の居て
 (戦場に茶杓削るや珍らかに)
 花入のひび割れてあり園城寺
 古き壺ひとつ掘りあて抱きゆく
 わらべ唄遠く消えゆく夕間暮れ
 静やかに寝覚めゆく里朝陽射す
 何やらむ光るものある心地して

  ◇
今日もまた遺愛の茶杓拝しつゝ    夢梯
雑 遺愛(いあい)は字音 茶は字音・字訓ともに「ちゃ」。杓は音で「しゃく」、訓で「ひしゃく」、ひしゃくは漢字にすると当て字で「柄杓」。字音と字訓に間に明確な一線は引けそうにありません。この句あずかります。

 戦場に茶杓を削る人の居て
雑 戦場は「いくさば」、軍場と同じ。主として陣地のこと。人倫
 (戦場に茶杓削るや珍らかに)

 花入のひび割れてあり園城寺
春 花入れは俳諧春の季語 園城寺(おんじょうじ)は字音だが「和歌浦(わかのうら)」など同じような固有名詞につき連歌では使用OK。釈教 名所 これで釈教3句。

 古き壺ひとつ掘りあて抱きゆく
雑 ひとつは数字

 わらべ唄遠く消えゆく夕間暮れ
雑 わらべ唄の「わらべ」は人倫 時分(夕) 2折表13に「月の舟ほのかに傾ぐ夕まぐれ 蘭舎」、3折表12に「日暮近づき募るこひしさ 蘭舎」があます。夕間暮れと類似の「夕暮」は1句物。重複感が強いので、この句もあずかりといたします。

 静やかに寝覚めゆく里朝陽射す
雑 朝陽(朝風などこの類の「朝」は懐紙を替えて4句物) 陽は光物 時分(朝) 里は居所体 3折表10に「君待つ宿」と居所体があり、この間4句ギリギリでさわります。「里」を「野に」と変え、
 静やかに寝覚めゆく野に朝陽射す   夢梯
東の野にかぎろひのたつみえて……の本歌取りであるような、ないような。野は地儀。

 何やらむ光るものある心地して
雑 光物 これは本説・竹取物語



by 連歌楽歳 (2018-10-15 18:58) 

蘭舎

宗匠さま みなさま

秋もすっかり深まってまいりました。
山は、すこしずつ色づいてきているようです。

さて、夢梯さまのお句、竹取物語にも惹かれました。
しかし、美しい月の物語に印象深い句(羽衣さま)が既に
ございました。

いただきましたのは、

古き壺ひとつ掘りあて抱きゆく

拙次
むかしながらのしづかなる野辺
浅(あせ)たる池に涙落とせし
弓矢のみちもいつか踏みてむ
踏むあとみゆるけさの細みち
荒れすさびたる野にむすぶ風
野には朝陽の静やかに射し

最後のは、夢梯のお句をいただいてしまったかっこうです。

楽歳宗匠、梢風さま、何卒よろしくご吟味、ご一直ください。

by 蘭舎 (2018-10-17 13:45) 

連歌楽歳

 むかしながらのしづかなる野辺
雑 昔は述懐(懐旧)、1句物 野辺は地儀

 浅(あせ)たる池に涙落とせし
雑 池は水辺体 3句前に水辺あり

 弓矢のみちもいつか踏みてむ
雑 

 踏むあとみゆるけさの細みち
雑 けさは1句物、朝1句物、合わせて2句物 時分(朝)

 荒れすさびたる野にむすぶ風
雑 野は地儀 風は吹物 

 野には朝陽の静やかに射し
雑 地儀 朝陽(朝風などこの類の「朝」は懐紙を替えて4句物) 陽は光物 時分(朝)陽


by 連歌楽歳 (2018-10-17 22:07) 

蘭舎

宗匠さま
さっそくにご吟味ありがとうございます。
水辺、「池」の句、どうぞ没にしてください。

夢梯さま、うっかりとお名を呼び捨てのご無礼、
おゆるしください。

先週末、日光方面に出かけました。山はすこしづつ色づき、
いよいよ冬も近い気配が感じられました。
それでは、お次さま、よろしくお願いいたします。
by 蘭舎 (2018-10-18 08:07) 

連歌楽歳

水辺さわりの「池の句」削りました。
by 連歌楽歳 (2018-10-18 10:44) 

梢風


  野には朝陽の静やかに射し     蘭舎

    付

つつがなき円居にまじるまらうども   梢風
やうやうに病の癒えて開く窓       〃
くたかけの声の力をうれしとも      〃

○「季語研」の方恋句資料沢山に有り難うございます。当日出られないのが残念です。

よろしくお捌き下さい。

by 梢風 (2018-10-20 06:33) 

連歌楽歳

 つつがなき円居にまじるまらうども   梢風
雑 人倫

 やうやうに病の癒えて開く窓
雑 窓は居所体

 くたかけの声の力をうれしとも 
雑 鳥類 

by 連歌楽歳 (2018-10-20 11:53) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
秋天の変わり易いこと!あんなに良いお天気でしたのに
夕刻のゲリラ雨に(一時は時雨のようでしたが)出会して仕舞ました。
 
  梢風さまの
      くたかけの声の力をうれしとも     頂きます。

            付け

       筆にこめたるたましひ(魂)のいろ
       うきこと忘れ児等と鞠つき
       都のつとに混じる(選む)捩摺(骰子)
       なりはひ捨つる迄の絵心
       いのちなりけり須磨の御祓

いつもながら至りませんが何卒お導きの程よろしくお願い致します。
(明日の恋句の資料誠に有り難うございました。上げ膳据え膳で申し訳
ございません。よろしくお願い申し上げます。








by 羽衣 (2018-10-21 01:53) 

連歌楽歳

 筆にこめたるたましひ(魂)のいろ


 うきこと忘れ児等と鞠つき
雑 人倫

 都のつとに混じる(選む)捩摺(骰子)
雑 都は3句物(只1、名所1、旅1)混じる>選む、骰子>捩摺

 なりはひ捨つる迄の絵心
雑 ゴーギャン?

 いのちなりけり須磨の御祓
雑 須磨は地名 ありがたい多井畑厄除八幡宮のことでしょうか。神祇


by 連歌楽歳 (2018-10-21 22:04) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
昨日は素晴しい清秋のひと時お世話になりました。
本日も結構な秋晴れとなっております。
扨、早速にご吟味頂き有り難うございます。
トップのお写真も くたかけの彫刻に、有り難うございました。
くたかけ でまづ思いついたのが 若沖さんでしたが 古今東西の
絵描きさんをイメージして頂けましたら幸いです。
須磨の御祓 たまたま毛吹草連歌四季之詞末春 の最初にございま
したもので 悩める光源氏の君が三月はじめ上巳の日に人がたを
須磨の浦に流しお祓いをなさったとの謂われ?の季語らしうございます。
適当でなければ なにとぞボツでお願いいたします。
母の昼食をはさんでしまい遅くなり失礼申し上げます。
有り難うございました。誠によき秋日和でございます!


 
by 羽衣 (2018-10-22 14:03) 

連歌楽歳

羽衣さま。「須磨の御祓」は出典・源氏物語(須磨)、春の季語、のご教示をありがとうございました。『連歌新式』を開くと、「須磨の御祓(ミソギ) 春」と同書の最終編者である肖柏が追加の書き込みをしていました。楽歳は神戸に住んだことがあり、日本最古の厄除神社と自負する須磨の神社の厄除けお札の事を聞いていて、てっきりそのことだと勘違いしました。

ところで、連歌の時代、「御祓」は「みそぎ」とも「おはらえ」とも読ませました。「須磨の御祓(おはらへ)」は春、「御祓」だけだと夏――六月祓=みなづきばらへ(無言抄)」。「みそぎとはらへはおなじ。夏、水辺」(産衣)ですから、「いのちなりけり須磨の御祓」は水辺の句になります。

したがって、「いのちなりけり」句を雑から春に変更するのは問題ないのですが、「おはらえ」という水辺をどうするかが問題です。5句前(中4句)の3折裏13に「水さらさら」句が出ていますから。また「須磨」も水辺の地名になります。

対処法は2つ。
①非水辺の句につくりかえる。
②須磨の御祓を多井畑神社の御祓と解釈する。多井畑神社は須磨といっても海岸から離れていますので、「須磨は水辺だが、同じ須磨でも海岸から離れた須磨は非水辺」という『新式』の説明を援用して水辺から逃れる方法があります。『岩波古語辞典』によりますと、「はらへ」と「みそぎ」は本来別のものであるが、平安時代以降混同されるようになったそうです……この手はちょっと強引ですかね。

羽衣さまのお考えをおきかせ下さい。


by 連歌楽歳 (2018-10-23 01:05) 

連歌楽歳

「須磨の御祓」の水辺問題は後日議論を尽くすことにして、本日は前句「くたかけの声」の勢いに呼応した、

  筆にこめたるたましひ(魂)のいろ  羽衣

を4折表4に頂いて先に進みましょう。

《4折表5付け》
 白波の沖にくろぐろ巌聳ゆ     楽歳
 潮やよしいざ軍船(いくさぶね)浦出でよ
 海越えて流さるる人の濃き愁ひ

   ◇
白波の沖にくろぐろ巌聳ゆ     楽歳
雑 水辺体・用 巌は地儀。 モンテ・クリスト伯? いや、尖閣諸島。

 潮やよしいざ軍船(いくさぶね)浦出でよ
雑 潮・浦で水辺体 船は水辺体用外。 道後温泉の額田王? いや、中国の空母。

 海越えて流さるる人の濃き愁ひ
雑 水辺体 人倫。 崇徳天皇? 後鳥羽院? いや、ナポレオン・ボナパルト。


by 連歌楽歳 (2018-10-24 12:44) 

羽衣

宗匠さま
須磨の御祓 のご教示 並びにご助言 有り難うございました。。
素春も如何かしら?と浅ましくも試みた次第ですが 水辺の障りが
ございますようで失礼致しました。幸いにも 拙句お採り頂けまして
次なるご展開遊ばされ 誠に結構に存じます。
いつもながらのお導き有り難うございました。
(パソコンの調子悪しくお返事遅れました。何卒ご寛容頂きますよう)

今宵はくもりなき満月が楽しめますようで 皆さまもよいお月見を!

by 羽衣 (2018-10-25 17:11) 

朝姫

楽歳様、皆様

今日は南風が強いですね。
秋らしくないしっとりとした風が吹いています。

さて、楽歳様の自己解説、ノリツッコミ?と楽しく拝読致しました。

楽歳様のナポレオン句

 海越えて流さるる人の濃き愁ひ

を頂きました。


 ゆるさぬことをゆるされてをり  朝姫
 縛めを解く細き手のあり
 傍らの石ともに磨かれ

ご指導宜しくお願い申し上げます。

by 朝姫 (2018-10-27 12:01) 

連歌楽歳

 ゆるさぬことをゆるされてをり  朝姫


 縛めを解く細き手のあり
雑 人体

 傍らの石ともに磨かれ
雑 石は地儀

by 連歌楽歳 (2018-10-27 21:27) 

遊香

遅くなりました!

朝姫様の
ゆるさぬことをゆるされてをり
いただきまして 付

仰け様(のけざま)に雲ゆく空をただ眺む  遊香
ふるさとに今もあるらし蛇の塚
末枯れし枝を手折りて火にくべる
山道(やまみち)に拾ひし枝を燃やす夜

とりいそぎ、よろしくお願いいたします。

by 遊香 (2018-11-03 09:49) 

連歌楽歳


 仰け様(のけざま)に雲ゆく空をただ眺む  遊香
雑 聳物 天象

 ふるさとに今もあるらし蛇の塚
雑 ふるさと(故郷)は2句物(只・名所で1、旅1) 3折裏2に「ふる里」の形で既出。「蛇の塚」ですが手持ちの辞書に出ていませんでした。連歌には不似合いな気持ち悪そうな塚の響きがいたします。預かりといたします。

 末枯れし枝を手折りて火にくべる
秋 木類 「くべる」は口語、文語では「くぶ」。音をそろえるために「くぶる」と連体止めに。3折裏12の秋の句以降、8句雑が続いています。『連歌本式』は同季7去りとし、それ以上の制約をつけていませんが、『連歌本式』は「季は5句去。ただしこのうちに他の季がなければ、たとえ20句隔てても同季はならず」としています。『新式』は『本式』に縛られませんので式目違反にはなりません。ただし雑の句を挟んで同じ季の句を並べた例はあまり見かけません。情報としてお知らせします。

 山道(やまみち)に拾ひし枝を燃やす夜
雑 山類 木類 夜分


by 連歌楽歳 (2018-11-03 22:22) 

遊香

楽歳さま

おはようございます。
雑のつづいた後にまた秋になるのはよろしくないなと思い、枝を拾う句を加えた経緯があります(苦笑)。語の差し替えで違う季節にできますかしら? 力及ばず、状況改善を祈る次第です。
蛇は守り神のイメージだったのですが、ふるさとがNGですし、取り下げます。
よろしくお願いいたします。
遊香
by 遊香 (2018-11-04 09:00) 

千草

付けの前に質問をお願いいたします。

海越えて流さるる人の濃き愁ひ  楽歳様
 楽歳様のお句は、中が八音でございますが、このままになさいますか。

ゆるさぬことをゆるされてをり   朝姫様
朝姫様のお句は、特権階級という意味合いになるのでしょうか。

末枯れし枝を手折りて火にくぶる  遊香様
 末枯れしを冬枯れのとあれば秋季ではなくなりますけれど
 それこそゆるさぬことでしょうか。

連歌頭もーどがなくなっておりまして
理に落ちた質問、お許しください。

そして、先回遊香様の恋句のお話伺いまして以来、
恋の句をお待ちしていましたことも僭越ながら申し添えます。
遊香さま、どうぞ。
by 千草 (2018-11-04 14:07) 

連歌楽歳

千草さま

「海越えて流さるる人の濃き愁ひ 楽歳」は何かの効果を目論んで意図的に中8にしたわけではなく、不注意によるものです。「流さるる人の」を「流さるる今日」に変えます。ご指摘ありがとうございました。なお、「今日(けふ)」は2句物。

「ゆるさぬことをゆるされてをり」については朝姫様からコメントがあるでしょうが、楽歳は「特権階級の横暴」「特権階級へのへつらい」「特権階級からの温情」「企業・役所の内部規律の崩壊」あたりの事ではないかと想像しました。

「末枯れし枝を手折りて火にくぶる」は先に書きましたが、『連歌新式』の式目に反しているわけでなく、『連歌本式』だと式目違反、という背景説明でした。4折表7で秋の句を冬の句に変えねばならならいということではありませんでした。

by 連歌楽歳 (2018-11-04 16:51) 

遊香

千草さま
お返事、遅くなりました。
ナポレオンで、権力者で…という句の流れで、何かぼんやりと放心状態、あるいはもやもやしたものを燃やしてしまいたいという心境になっておりました。私の好きなルンルンの恋の気分にはちょっと遠いので(笑)、恋句は次の機会にトライします。覚えていてくださってありがとうございました。

それから季語に疎い私のこと、木に残っている枝を「末枯れし」しか思いつかなかったのです。「冬枯れの」とすれば、より荒涼とした気温となり、火の勢いが増す感じ、私の気分としては、こちらのほうがぴったりします。
楽歳さま、末枯れし→冬枯れの と差し替えてもよろしいでしょうか。

あれこれ説明をしてしまいましたが、本来は読み手の方がお感じになりますところ、千草さま、どうぞよしなにお取り計らいくださいますよう…
by 遊香 (2018-11-04 23:43) 

連歌楽歳

作者のご希望により、

 末枯れし枝を手折りて火にくぶる  
     ↓
 冬枯れの枝を手折りて火にくぶる 
(冬 木類)

と変更します。
 
by 連歌楽歳 (2018-11-05 00:40) 

千草

楽歳様、遊香様
丁寧にご説明くださいましてありがとうございました。
あらためて前句の流れを拝読して、霧が晴れたように情景が見えました。ゆるさぬことはは罪科一等免じて遠流ですね。
分かりが遅くて申し訳ありませんでした。
ルンルンの恋は、先の楽しみに。
付けを案じますので、しばらくお時間を頂戴します。
by 千草 (2018-11-05 06:01) 

千草

冬枯れの枝を手折りて火にくぶる 遊香

こちらをいただきまして

  付け
     毛衣を縫ふ刀自が鄙歌
     悴む足に猫らまとはる
     雪掻きの後ふるまひの酒
     眠り兎は飛騨の工か
     橙のごと大いなる星

どうぞよろしくお願いいたします。  

     



by 千草 (2018-11-05 21:47) 

連歌楽歳

 毛衣を縫ふ刀自が鄙歌
冬 毛衣は羽毛や動物の毛皮で作った衣裳。鳥類や獣類でなく衣類。刀自は女性への尊称。刀(と)自(じ)とも字音だが、もともと和語で、もろこし(唐・唐土)と同じ当て字。人倫。

 悴む足に猫らまとはる
冬 人体 獣

 雪掻きの後ふるまひの酒
冬 降物(雪は4句物、加えて春雪 

 眠り兎は飛騨の工か
雑 句意は、①置物の兎は飛騨の工の作か、ということでしょうか。②「周の夢に胡蝶となるか、胡蝶の夢に周となるか」の類ではないでしょうね。①の場合、置き物の兎は非動物で冬の季語にはむきません。象徴的に冬の季語になるとの論を進めれば、それでは「月の兎」はどうするんだ、「鰹節」はどうなんだ、ということになりかねません。飛騨は国郡、工は人倫

 橙のごと大いなる星
冬 木類 光物 夜分


by 連歌楽歳 (2018-11-05 23:45) 

朝姫

楽歳様、千草様

今日コメント欄をやっと拝見し、千草様のご質問に気付きました。
お返事遅くなって申し訳ございません。

「ゆるさぬことをゆるされてをり」
千草様、楽歳様のご解釈、「特権階級の横暴」「特権階級へのへつらい」「特権階級からの温情」「企業・役所の内部規律の崩壊」という意味は思いもよらぬことでした。
例えば、憎んでいる人を「許さない」ということを許されている、というようなつもりでしたが、「許さぬこと」とすると、そのような解釈にしかなり得ないでしょうか。。。
でも、「特権階級の横暴」も楽歳様のナポレオンからの流れでは面白い展開ですね。

気付けばどんどんと先に進んでいて、眠り猫ならぬ眠り兎や橙のような星が現れてこの先どう展開していくのか楽しみです。


by 朝姫 (2018-11-06 23:22) 

連歌楽歳

朝姫さま
ご説明ありがとうございました。

芭蕉七部集の『冬の日』に「霜月や」で始まる歌仙が収められていて、その1折裏に、

 ⑪たび衣笛に落花を打払       羽笠
 ⑫籠輿ゆるす木瓜の山あい      野水

という付け合いがあります。

幸田露伴は評釈『冬の日』で籠輿は「のりもの」と読むべきで、「牢ごし」ではない。過去の注釈は前句の⑪を公家の流人とみて、この流人に警備の武士が情けをかけて牢輿から出してやった、とするものが多かったが、それは間違いで……と別の解釈をしています。現代の注釈書では『連歌俳諧集』(小学館・日本古典文学全集)が、籠輿を牢輿と解したうえで、配流の貴人が険阻な山道でカゴかきを気の毒がって自らカゴを降りて歩いた、と説明しています。

ま、そういうわけで

 海越えて流さるる人の濃き愁ひ
 ゆるさぬことをゆるされてをり

と続けば、具体的な情景描写はないものの、やんごとない流人の処遇を巡って、規則をものともしない下からの同情と忖度や上からの配慮を情緒たっぷりに歌ったものであろうことは、想像に難くないでしょう。

ところで、

 長か半か吉凶占うトランプめくり

お暇な方はBBCとCNNでお楽しみください。


by 連歌楽歳 (2018-11-07 00:23) 

千草

朝姫様
せっかちに付け進みましてお詫びいたします。

ご自解をうかがって、
憎んでいる人を「許さない」ということを許されている・・・
さようでしたか。
細やかなお心を汲みとれず、申し訳ないことでした。
罪を憎んで人を憎まず。
どうぞお許しください。

楽歳様ご引用の「籠輿ゆるす」の「ゆるす」は許可するという意味に取っていました。
テキストの注をちゃんと読まないで反省ですが
乗馬を許すとか、外国ですが、国王御前の着席を許すは
「なになにして良い」の意ですので、
前句の旅衣の人に、駕籠や輿に乗ってよいとの権威からの許可かと思っていました。
現在ならともかく、あの時代、下役からの忖度ってあったのかしらと思います。

いずれにしましても失礼いたしました。
by 千草 (2018-11-07 15:33) 

如月

宗匠さま、皆さま

お天気崩れて、冬らしい朝でした。
お変りございませんか。

先週末~今週初めにかけて、連句協会全国大会で別府温泉に行って来ました。
梢風さまには懇親会・大会でお目に掛かりましたが、他のご連衆さまにはお会い出来ませんでしたね。
ドイツからいらした柳下さまとお話でき、また二次会の表合せ八句にご一緒して、楽しい時間をもつことが出来ました。

その間にトランプ丁半、決まったようです。
上下で引き分けのようで、うまい配剤ではないでしょうか。

さて、千草さまのお句、次のように頂戴させていただきます。

毛衣を縫ふ刀自が鄙歌

拙次
山がつの垣訪ふものは風ばかり
山がつの舟を漕ぎつつ汲める酒
そのかみの遊び女なるを誰ぞ知るや
都びとの証しのおよびささくれて
遠き野にぬくての和すを聴きながら

ご吟味ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2018-11-09 11:39) 

連歌楽歳

雨の日ばかりですが気落ちせず百韻を続けましょう。

 山がつの垣訪ふものは風ばかり
雑 人倫 「垣・垣ほ」は2句物、居所 吹物 「あな恋し今も見てしが山賎の垣ほに咲ける大和撫子」(古今集 695)は遠い昔の話となりました。

 山がつの舟を漕ぎつつ汲める酒
雑 人倫 ここの「舟を漕ぎつつ」は半醒半睡の状態のことで非水辺

 そのかみの遊び女なるを誰ぞ知るや
雑 述懐・恋 遊び女は人倫 誰も人倫

 都びとの証しのおよびささくれて
雑 都びとは国郡・人倫 人体 打越に「手折りて」があります。ここの「手」と「指」は障るような障らないような微妙な関係ですが、念のため、「証の裳裾ほころびて」のような人体以外の要素に代えてはいかがでしょうか。

 遠き野にぬくての和すを聴きながら
雑 「ぬくて」は辞書によると朝鮮語の狼だそうですね。「おおかみ」をつかって何とかなりませんかね。俳諧はTPOを自在に移動できますが、連歌はそれがままならず、もどかしいところです。なお、文語「和す」はさ行変格活用です。

by 連歌楽歳 (2018-11-09 19:29) 

如月

宗匠さま、
ご指導有難うございました。

○手と指の打越はいけませんでした、失礼をいたしました。
都びとなりし思ひ出つとに消え
或いは反対に
面影に京(みやこ)の匂ひ消えやらず
というのはいかがでしょうか?
宗匠さまがお考えくださいました「・・・裳裾ほころびて」は、調べがとても美しいと感じましたが、前句に毛衣がありますので、裳裾は重複感が少し強いように思いました。

○「ぬくて」は外国語なので連歌ではマズイ、ということですね。そこまで考えませんでしたが、ご指摘の通りと存じます。そこで次のように考えてみました。いかがでしょうか。
遠き野におおかみ集く気配して

虫ならともかく狼が集くのはおかしい、ということでしたら、
・・・・おおかみ吠ゆる夜の更けて

○遊び女の句ですが、下五は「誰そ知るや」としていただけますでしょうか。「誰ぞ」と書き間違えてしまいました。

さらにお手数をおかけしますが、ご一直を含めましてご指導よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2018-11-10 03:04) 

連歌楽歳

 都びとなりし思ひ出つとに消え
雑 人倫 都びとは国郡・人倫 思い出で懐旧(述懐)

 面影に京(みやこ)の匂ひ消えやらず
雑 面影は2句物(只1、花月などに1) 述懐 都は国郡、京と書いてみやこと読ませる場合も、おそらく国郡。

 遠き野におおかみ集く気配して
雑 野は地儀おおかみは獣類 

 遠き野におおかみ吠ゆる夜の更けて
雑 地儀 獣類 夜分

   ◇

なお、毛衣と裳裾はともに衣類(衣裳)です。式目では衣裳と衣裳は5句隔てるものになっています。

 ふきくる風は衣うつこゑ       宗祇
 さゆる日も身は袖うすき暮ごとに   宗長

水無瀬三吟2折表第8、第9句です。「衣」の前句に「袖」と付けています。

『連歌新式』のおさらいをしておきましょう。山田孝雄『連歌概説』は「2句去り」と「打越を嫌う」は意味が異なる。打越を嫌う言葉も付句なら使える場合があるが、2句去りの場合は付句にも打越にも使えない。3・5・7句去りの言葉はもちろん付句にはつかえないと説明しています。

5句去りのはずの衣裳が付け句に使われているのは、句数について、「春秋恋5句」「夏冬旅神祇釈教述懐山類水辺居所夜分降物聳物3句」「人倫動物植物名所地名など2句以上は続かず。ただし句柄によって例外がある」という約束ごとの例外規定があるからです。のちに人倫・植物・生類は2句続くものと変更されました。

連歌は複数の人々が即興で歌い継ぐ遊びなので、その重複や渋滞を予防するために「去り・嫌い・句数」の決まりを設けて句の題材を調整していました。普遍的なもの理性的なものを重んじる古典主義に退屈した人々が、情緒・反理性・個性を重視するロマン主義へと移行したように、あえて式目をはずれ個人的な情緒を前面にだそうとする傾向はすでに宗祇・肖柏・宗長の代表作にも見られます。これを時代の曙ととらえるか、時代の暮れ方ととらえるかは、人さまざまでしょうが。


by 連歌楽歳 (2018-11-10 14:45) 

如月

宗匠さま (皆さま)

美味しそうな扉写真ですね!
11月1日はお寿司の日だったということですが、何でも美味しく感じられる食欲の季節にお寿司の写真とは、何と罪つくりな・・と思います。

「衣類」に付きましての詳しいご解説、ご教示、まことに有難うございました。
「衣類・衣裳」は五句去りだったのですか!随分と厳しいようにも思います。
ところが、この厳しさは連歌だけではなく、連句でも同様でした。『十七季』p.557の表では、五句去りの欄に「月」や「涙」等と並んで「衣」も入っていました(「同字」でさえ三句去りというのに)。

衣類については、擦り付けも出来ず(句数が一)、五句去りであるということ、連歌も連句も同じ扱いなのですね。
ご解説をいただいたお陰で、明確に認識出来ました。

被り物や履物も「身に着けるもの」として同列に扱うとするなら、私は今までかなり式目違反をしてきたように思います。
衣類の範囲の確定は、どう考えればよろしいのでしょうね。

ところで「衣うつ」と「袖」の擦り付けですが、「衣うつ」のほうは「砧」の傍題として「仕事」の範疇に入ると考えると式目無視にはならない、とすることはできませんか? 衣類にも跨がっている季語とは思いますが。

十一月も中旬に入りました。今日の空は冬めいていますね。
どうかご自愛くださいませ。
by 如月 (2018-11-12 14:42) 

連歌楽歳

『十八季』に月・田・煙などとともに、衣が5句去りと書かれているのは、連歌の時代にはこれらが7句去りであったことの名残です。同字は俳諧で3句去り、連歌で5句去りですが、なぜかこれらの字だけは特別とされていました。

身に着けるもののうち、連歌で衣類ではないとされていたのは、冠・帯・沓・衣衣(きぬぎぬ)などです(連歌新式)。『連珠合璧集』は衾・下紐・帯を衣類に入れています。

「衣うつ」を「砧」の傍題と考える件について。『連歌新式』は「砧(きぬた)と衣裳の類は打越を嫌うが、砧を「きぬ」と読んだ場合は5句嫌うとし、『連珠合璧集』は「きぬた」は衣打つと同じことなのでという理由で衣類としています。

なお、『十七季』は衣類について去り嫌いを表記していませんが、井本農一・今泉準一『連句読本』では2句去りとしています。


by 連歌楽歳 (2018-11-12 18:12) 

如月

宗匠さま、

さらに沢山のことを教えていただきました。

『十七季』で「衣」が、「月」や「田」と同じく五句去になっているのを、私は「衣類」が五句去と誤読していました。ではなくて、「衣という文字」が五句去ということなのでしたか!
確かに夢や涙と並記されているのですから、「衣」だけが「衣類」というジャンルを表している筈がないですね。表の読み方も難しいものです(こんな間違いをするのは私だけかもしれませんが)。
となると、仰るように『十七季』には衣類の句数・去嫌の記述がありませんね。
「連句では衣類は二句去り」との貴重なご教示、有難うございました。打越は当然として擦付も嫌うということなのでしょうか。忘れないように『十七季』に書込みをしておきます。

なお、連歌では冠や沓は(加えて帯も!)衣類に入らないということですが、『十七季』では帽子や手袋足袋は衣類に入っていますね。さて履物類は?
白靴が夏の衣類に入っているところをみると、靴・下駄・草鞋など履物一般も衣類に分類されているのではないかと、考えたくなります。

「砧」と「衣うつ」と「衣」の関係につきましても詳しいご解説をいただきましたが、諸説あるようで、今の私の理解力ではすぐには整理できませんでした。何回か読み返してみることにいたします。

このような初心者の疑問に即座にお応えくださいまして、まことに有難うございました。あらためてお礼申し上げます。
by 如月 (2018-11-13 11:30) 

連歌楽歳

夢梯さまから以下の便りをいただきました。

<4折表9治定>
  山がつの垣訪ふものは風ばかり   如月

<4折表10付け>
 みどりに光る忘れ草の芽    夢梯
 直に待たるゝ春の訪れ
 春の萌しにふと立ち止まる
 昔語りも果てしあかつき
 けはひ幽かに土の潤ふ
 遠く幽かに春の足音
 季の移ろひ空に問ひかけ

    ◇
 みどりに光る忘れ草の芽
雑 「緑立つ」「若緑」は春(連歌新式)だが「みどり」とだけは雑(至宝抄)。「忘れ草」は俳諧夏の季語でその草の芽とあれば春の雰囲気だが、連歌では忘れ草そのものが雑(連歌新式)。 草類。3句前の冬枯れの枝(木類)とさわります。「障ればボツ」との伝言をいただいていますので、遠慮なく没。
 
 直に待たるゝ春の訪れ
冬 直(じき)に春の訪れとのことなどで、季感は冬の最終盤。「春をとなり・春ちかきなど冬なり」(無言抄)に該当。第7・8句が冬の句。同様に没。

 春の萌しにふと立ち止まる
春 「萌し」は草木の芽が出そうになる気配をいう。3句前に冬枯れの枝(木類)があるので、「萌し」を「兆し」に変えて、字面から植物の匂いを消しましょう。

 昔語りも果てしあかつき
雑 昔は1句物、述懐 あかつきは2句物(只1、そのあかつき1)夜分

 けはひ幽かに土の潤ふ
雑 

 遠く幽かに春の足音
春 

 季(とき)の移ろひ空に問ひかけ
雑 空は4句物 天象


by 連歌楽歳 (2018-11-18 21:58) 

蘭舎

楽歳さま 皆様

冬らしい空になってまいりました。
お待たせして申し訳ございません。

夢梯さまの
季(とき)の移ろひ空に問ひかけ

をいただき、拙次
丑寅のあはひを明の方と聞き  蘭舎
初鐘のたゞ懐かしく聞こゆるに
七草を祭る夕べの近づきて
井に汲める若水に星降るごとく
産土の庭にさざれを踏みしめて
若潮を迎える浜に寄り合うて(寄り合へば)
汲みあぐる若水のたゞ細波す

宗匠さま
「庭」は、使い切りだったでしょうか?
来年の恵方は、寅と卯の間とも聞いていますが、ここでは
丑寅で・・。
なんとなく新年の句ばかり並べてしまいました。
ご吟味、ご一直、何卒よろしくお願いいたします。


by 蘭舎 (2018-11-24 00:00) 

蘭舎

楽歳さま

先便、若潮の句 迎える→迎ふる  に訂正させてください。
「庭」さしつかえれば、「杜」にとも思いますが。

宜しくお願いいたします。

by 蘭舎 (2018-11-24 08:45) 

連歌楽歳

 丑寅のあはひを明の方と聞き  蘭舎
新春 「明けの方」だけでは、夜明けなのか年明けなのかはっきりしないのですが、丑寅は東北にあたり、日の出の方角としては不自然なので、前句の季の移ろひとの関連で年明けの恵方を言ったものと推定できます。

 初鐘のたゞ懐かしく聞こゆるに
春 初鐘は俳諧新春の季語、釈教。述懐

 七草を祭る夕べの近づきて
春 七草を祭るのは新春7日の行事。準備は前日6日から始めるとか。七草で草類、時分(夕)

 井に汲める若水に星降るごとく
春 井と若水で水辺の体と用 星は光物 夜分

 産土の庭にさざれを踏みしめて
雑 産土は故郷のことではなく、産土神の社なのでしょう。さざれはさざれ石の略でしょうね。初詣の気配も伝わりますが決定的ではありません。庭は2句物(只1、庭訓1)只の庭は1折裏10に既出、ご希望通り「杜」(木類)に変えれば4句前の「枝」と障ります。

 若潮を迎える浜に寄り合ふて(寄り合へば)
春 若水と違って若潮汲みはローカルな新春行事 浜は水辺体 寄り合ふて、となると三島由紀夫『潮騒』ふう。

 汲みあぐる若水のたゞ細波す
春 若水・波はともに水辺用 


by 連歌楽歳 (2018-11-24 13:39) 

連歌楽歳

●訂正

 「庭」について『連歌新式』一座二句物の項に「只一庭訓なとに一庭の外寺皇居等の間に庭あるへし」とありました。「産土の庭」は社の庭で例外の庭にあたりますので、問題はなかったようです。ご心配をおかけしました丁那さまには謹んでおわびいたします。

by 連歌楽歳 (2018-11-24 16:51) 

梢風


井に汲める若水に星降るごとく  蘭舎

   付

 春の一字を掛けしやはらぎ    梢風
 年の始めにはらからの幸      〃
 いぶせき宿も松を飾りて      〃
 飾る野老はひげのぢじ様      〃

○蘭舎さんの前句、清新の気に惹かれました。現代連句なら一句捨て可でしょうが、若水なら春を続けないといけないでしょうね。楽歳様よろしくお捌き下さい。

皆様
日曜の「第11回町田市民連句大会」ではご参加有り難うございました。第1回より「季語研究会協力」でサポートして頂いていますが、毎回充実したイベントにして頂き感謝しております。この場をお借りしてお礼申し上げます。  
by 梢風 (2018-11-28 08:43) 

連歌楽歳

 春の一字を掛けしやはらぎ    梢風
春 数字

 年の始めにはらからの幸 
春 時節 「腹から」なら人体、「同胞」なら人倫

 いぶせき宿も松を飾りて
春 居所(3句前に「山がつの垣」)居所と居所は5句 松飾りは非植物 

 飾る野老はひげのぢじ様
春 草類 人体 人倫(「ぢじ」?「ぢぢ」?)


by 連歌楽歳 (2018-11-28 12:20) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
紅葉の映える穏やかな小春の一日、
赤蕪(ラディッシュ?)も瑞々しく 平和を詠っているようでございます。
総理もそそくさと御発ちになられたご様子で~あら全く関係ございませんが

ナオ十二句目
     春の一字を掛けしやはらぎ  梢風さま    頂きます。

          付け
     さほ姫のいとまめやかに染めなして(裳裾染め・裾野染め)
     あはれにもをかしき種を蒔くこゝろ
     ひこばえをちさきおよびの指すなめり(南殿なでん)
     糸遊(いという)の仄かに縺れさゝめける

兎に角 春は続けてみました?が 何卒お導きの程よろしく
お願い申し上げます。

     
   



by 羽衣 (2018-11-30 01:26) 

連歌楽歳

 さほ姫のいとまめやかに染めなして(裳裾染め・裾野染め)
春 

 あはれにもをかしき種を蒔くこゝろ
春 

  ひこばえをちさきおよびの指すなめり(南殿なでん)
春 ひこばえは木類・草類 人体

  糸遊(いという)の仄かに縺れさゝめける
春 この場合の糸遊は空を漂う幽かなるもの。いまは生類にすこしも嫌わず、むかしは嫌へり、と『産衣』。


by 連歌楽歳 (2018-11-30 11:49) 

連歌楽歳

●第13句治定、14句付け、ならびに連絡

 第13句に、春霞につつまれて心のうちこそ判然としないものの、口調きわめてなめらかな、

 あはれにもをかしき種を蒔くこゝろ  羽衣

をいただき、第14句付け、
 
 熊野鴉の鳴かぬ日はなし
 とつくにの民のくらしのしのばれて
 道の彼方に消ゆる旅人

  ◇
 熊野鴉の鳴かぬ日はなし
雑 神祇・鳥類(熊野鴉) 

 とつくにの民のくらしのしのばれて
雑 国郡 人倫

 道の彼方に消ゆる旅人
雑 旅 人倫

   ◇
この面、月が出そびれました。第14句で遅ればせの月を出そうにも、第11句の「星の降るごとく」があるので3句隔てるべき光物の月は不可能です。そこで、蘭舎さまにお願いですが、第11句の「星」を「月」にかえていただけませんか? 



by 連歌楽歳 (2018-11-30 13:46) 

羽衣

宗匠さま
早速のご治定 有り難うございます。
拙 あはれにもをかしき種を蒔くこゝろ は 
昨今の世界的潮流、例えば 先日の中国の遺伝子操作とか
各国首脳陣(政官財)の言動、政策・・等々 雪だるまのようにふくらんで行く人間界の欲望の元は此処にあるのかしら と。
善くも悪しくも人類の発展には欠くべからざる人間の性とも申すもので
しょう? 誠に至らぬ蛇足にて失礼申し上げます。

いよいよ明日から師走入りです。
皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。 

by 羽衣 (2018-11-30 17:12) 

蘭舎

宗匠さま
11句目の「月」のこと、承知いたしました。星を出してしまって、この面にお月さまが出にくくなってしまっていたのですね。おもいがいたりませんでした。 よろしくお願いいたします。 

明日から12月。とてもそう思えないのですが、今年もあとひと月を残すのみです。みなさま、お風邪召されませんように。草々
by 蘭舎 (2018-11-30 22:06) 

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