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電脳網千句第9 賦白何百韻 1折裏 2019.2.1~

  komainu1.jpg       

      書きぶりの美しき真名手習へる   千草
      いと賢しげに結ぶ口元       月
     陽は西に扇をかざす夏衣       歳
      銘をつけよとたまはりし鉢     風
     よろこぶもなげくもいつか時すぎて  舎
      松の千歳をよぎる花びら      衣
     入り江より眺むる富士の薄霞     舎
      暦めくりて新しき春        香
     触れ待ちて心なぎたる振りもせで   姫
      惜しくもあらぬ文殻の数      草
     おとなひし庵の主の臈長けて     月
      そのもてなしのまつむしのこゑ   歳
     ゆくりなく風にすすきの渦生(あ)れぬ  風
      平らな原に月のいざよひ       舎

     



 

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コメント 56

連歌楽歳

1折裏1の付け句「言の葉もなく押し黙る一隅に」の素材分類の説明で訂正
    言の葉は2句物(言葉、言の葉1、言の葉の道は別)
        ↓
    言の葉は2句物(詞、言の葉1、言の葉の道は別)

なお、1折表8の治定にあたって、千草さまが一瞬躊躇なさったようですが、『連歌新式』は「音に声・響」は打越嫌うとしています。あるいは「ほとほと」というオノマトペそのものに違和感を感じられたのでしょうか。連歌はオノマトペについては抑制的で、「馬ぽくぽく我をゑに見る夏野哉」風のオノマトペの使い方はきわめて少ないです。興味がおありでしたら、田中巳榮子「近世初期俳諧における音象徴語」

https://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/10187/1/KU-1100-20160331-30.pdf

をご一読ください。

by 連歌楽歳 (2019-02-25 13:16) 

連歌楽歳

楽歳不在のお知らせ

3月4日まで外出します。
如月さま、ゆるゆるとご思案くださいませ。
by 連歌楽歳 (2019-02-27 10:18)
by 連歌楽歳 (2019-02-27 10:20) 

如月

宗匠さま 皆さま

お時間をいただいておりましたうちに、早や三月を迎え、雛の祭も過ぎ去ってしまいました。
春暖と寒の戻りが繰り返され、雨が降り続くこの頃、いかがお過ごしでいらっしゃいましたか。宗匠さまの旅のお写真を拝見しますこと、楽しみにさせていただきます。

さて、千草さまのお句
書きぶりの美しき真名手習へる

を頂戴させていただきます。

拙次
硯の海に灯ほのめき
〃〃〃〃揺らぐ燭(ともしび)
御仏の御眼(みめ)なかば閉ぢられ
いと賢しげに結ぶ口元
寺入りの児の目許すずしき
漫(すず)ろ心の湧く夕まぐれ
眠さこらへて誦(とな)ふ御教へ

変わりばえのない句ばかりで、恐縮でございます。
宗匠さま、ご指導とお捌きのほど、よろしくお願い申し上げます。
皆さま、気紛れな三月の空模様に負けませぬよう、お大事になさってくださいませ。


ところで、宗匠さま、皆さま
周回遅れでの発言、おゆるしいただけますでしょうか。
拙発句、お取りくださいまして、有難うございました。ほんの数日間(数時間?)でしたか、たしか六義園の潮見茶屋の辺りの雪吊とおぼしき写真が表紙画として載りましたね。楽しませていただきました。

柳沢吉保は、余りのスピード出世の故か、歌舞伎でも映画でも、奸臣・佞臣として描かれることが多いようですが、実際はどうだったのでしょうか。
学問好きであったことは確かなようですね。和歌をよくし、北村季吟から古今伝授を受けているということです。芭蕉とは相弟子ということになりますね。
上昇志向の塊そのものの人間と、各地の歌枕を模し六義を象るというユニークな庭園を作った風流人が、同一人物のうちに同居していたという事実が、たいへん興味深く思われます。もっとも、六義園作庭も所詮は綱吉公の歓心を買うため、と言ってしまえば謎でもなんでもない、ということになるのでしょうが。

六義の苑が筑波の道に繋がってゆくということを、楽歳さまが脇でお示しくださいまして、嬉しく存じました。
年内立春の歌「・・・去年とや言はむ今年とや言はむ」は『古今集』冒頭の、春の部第一首でしたが、他方、連歌では年内立春は冬の季語とされます。
和歌から連歌へと繋りながら、しかし同時に断絶もあるという関係が、それとなく表明されている御句と拝察させていただいた次第です。

長々と漫ろ言を書き列ねまして、宗匠さま、皆さま、まことに失礼いたしました。
周回遅れの蛇足で御目を汚しましたこと、何卒おゆるしくださいませ。

by 如月 (2019-03-04 21:08) 

連歌楽歳

 硯の海に灯ほのめき   如月
雑 「硯の海」はたしかに水のあるところですが、水辺にするには仰々しいので、非水辺。

 硯の海に揺らぐ燭(ともしび)
雑 

 御仏の御眼(みめ)なかば閉ぢられ
釈教 御眼はいちおう身体ということに。

 いと賢しげに結ぶ口元
雑 身体

 寺入りの児の目許すずしき
雑 釈教 寺は非居所 人倫 人体 1折表8に「旅人」がでているので人倫の打越。人倫は2句まで、打越を嫌う(『無言抄』)

 漫(すず)ろ心の湧く夕まぐれ
雑 時分(夕)

 眠さこらへて誦(とな)ふ御教へ



by 連歌楽歳 (2019-03-05 15:48) 

連歌楽歳

如月さま

北村季吟から柳沢吉保への古今伝授のお話、教えてくださってありがとうございます。インターネットであたってみましたら、大阪大学の宮川真弥氏が季吟から吉保への伝授書「古今集并歌書品々御伝受之書」について研究をしていました。

https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/54508/shirin57_036.pdf

PDFの半ばあたりに伝授の歌書の名前が出てきます。ご参考まで。

by 連歌楽歳 (2019-03-05 20:19) 

如月

宗匠さま

お帰りなさいませ。
拙次のご吟味、有難うございました。
前便で長々と書きまして 失礼致しました。

人倫の打越、いけませんでしたね! 以前そう教えていただいておりましたのに、失礼致しました。
寺入りすませ目許すずしく

と訂正させていただきます。
これでも「人」が存在するということでしたら、没にしてくださいませ。

なお「寺入り」は寺子屋入りのことで、必ずしも寺とは限らない、と聞いております(もともと、寺子屋の起りは寺だったのでしょうが)。寺とある以上は釈教となりますのかどうか、お教えいただけたらと存じます。

因みに歌舞伎演目『菅原伝授手習鑑』の「寺子屋」の段では、舞台は武部源蔵の自宅になっています。(松王丸の一子小太郎の寺入りシーンを重ねて、拙句を作りました。)

では、ご指導とお捌き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2019-03-05 22:01) 

如月

宗匠さま

宮川真弥先生の論文を有難うございました。読ませていただきます。

うっかりしたことは言えませんが、大名たちが古今伝授を受けるのは、当時の一種の流行だったのではないかと思われる節が、ないでもありませんね。連歌師にとって、その謝礼は大きな収入源だったと、これは読んだことがあります。
勉強させていただきます。
by 如月 (2019-03-05 22:31) 

連歌楽歳

寺入りすませ目許すずしく
この件了解しました。

釈教の件ですが、岩波の古語辞典には「寺入り」について①罪を犯した武士が寺に入って謹慎、剃髪②少年が学問修行のため寺へ入る③寺子屋に入門、とあります。前句は「習字」よりもむしろ「書」のレベルの気配が感じられますので、その兼ね合いから②がよろしいかと思います。
by 連歌楽歳 (2019-03-05 23:12) 

連歌楽歳

1折裏2に、

 いと賢しげに結ぶ口元  如月

を頂きます。前句の「手習へる」をうけて「賢しげに」がいかにも自然なので。

<1折裏3付け>

 陽は西に扇をかざす夏衣
 その声を何に譬へむほととぎす
 蜑の子が夏の海へと漕ぎだして

    ◇
 陽は西に扇をかざす夏衣
夏 光物 衣類

 その声を何に譬へむほととぎす
夏 ほととぎすは1句物、鳥類

 蜑の子が夏の海へと漕ぎだして
夏 蜑・海で水辺用の用・体 人倫


by 連歌楽歳 (2019-03-06 18:11) 

連歌楽歳

修正させていただきます

   蜑の子が夏の海へと漕ぎだして
          ↓
   蜑の子が夏の海へと漕ぎいでて

「……だして」という言い方が今様すぎるので。
by 連歌楽歳 (2019-03-06 22:02) 

如月

宗匠さま

拙句治定ありがとうございました。
また、寺入りにつきましてのご教示に、お礼申し上げます。

表紙写真の巨大な熊猫に驚きました。何とも剽軽ですね!
その前の写真は真名文字の列が格調高く、拡大してしっかりと拝見したいと思っておりましたところが、切り替わってしまったのでした。
二つの写真の対極ぶりに、感嘆するばかりです。
by 如月 (2019-03-07 11:26) 

梢風


陽は西に扇をかざす夏衣       楽歳

   付

  銘をつけよとたまはりし鉢     梢風
  舟の中なるいぬのよはりに      〃
  こなたに借りる玻璃鉢のいを     〃

○ブラウニングの詩をくちずさみたくなるような春の朝です。楽歳さまよろしくお捌きください。

by 梢風 (2019-03-09 09:48) 

連歌楽歳

  銘をつけよとたまはりし鉢     梢風
雑 「銘」メイは字音、字訓は「しるす・きざむ」。山田義雄『連歌概説』の連歌で使える詞の項にもみあたらず。気になるようでしたら、言い換えを。「鉢」は字音、字訓とも「はち」

  舟の中なるいぬのよはりに
雑 舟は水辺用 「いぬ」が犬なら獣類。忠義者あるいは密偵の意味であれば人倫 「よはり」はよわり(弱り)の誤記? あるいは「よばり(夜尿)」のこと? 「雨垂れはただ佐保姫のよばりかな」(犬子集)

  こなたに借りる玻璃鉢のいを
雑 「こなた」は方角ではなく、二人称の「あなた」に同じ。「瑠璃鉢」の瑠璃は「るりの色 青き色」と『産衣』にあるので、連歌で使える字音のようです。「いを」は魚、水辺用にして魚類

by 連歌楽歳 (2019-03-09 13:15) 

連歌楽歳

失礼しました。
「玻璃」を「瑠璃」と誤読してしまいました。ともにサンスクリット由来の仏教関連語で、「瑠璃」が連歌で使用可であれば「玻璃」もまた可、と考えるのが自然ですね。


by 連歌楽歳 (2019-03-09 17:32) 

梢風


  舟の中なるいぬのよはりに

「弱り」のつもりでしたがとんだ粗相しました(^^;) 俳諧なら問題なくても連歌ではあんまりですね。失礼しました。歴史的仮名遣いを誤るとこういうことが起きるというサンプルに使って頂きたいと思います。

by 梢風 (2019-03-09 17:50) 

連歌楽歳

蕉風さま
  よはり→よわり
承知しました。

by 連歌楽歳 (2019-03-09 22:39) 

蘭舎

楽歳さま みなさま

おはようございます。東京にも開花が発表されました。
暖かくなって参りましたね。
ながらくお待たせしまして申し訳ありません。

さて、裏の四句目、梢風さまの

銘をつけよとたまはりし鉢     

いただきます。
拙次、ととのいませんが

よろこぶもなげくもいつか時すぎて  蘭舎
程もなく松ふく風の音たてて
常盤木の葉山の陰に庵みえて
しばらくは間遠のひとをうらみしを
つゝむ名のわきて夕べははばかりき
ありしよの夢の枕にたどらるる

楽歳さま
どうぞよろしくご吟味くださいませ。
尚、お次の羽衣さまのパソコンの具合がよろしくないとのこと
ですので、ご吟味いただいた後のコメント・付句等を私方から
羽衣さまにお伝えいたします。
また、夢梯さまはしばらく(四月中旬くらいまで)お休みなさい
ますとのこと、よろしくお願いいたします。蘭舎 拝

by 蘭舎 (2019-03-22 06:12) 

連歌楽歳

 よろこぶもなげくもいつか時すぎて  蘭舎


 程もなく松ふく風の音たてて
雑 木類 吹物 

 常盤木の葉山の陰に庵みえて
雑 木類 葉山は地名か? 居所 葉山御用邸のことか?

 しばらくは間遠のひとをうらみしを
雑 恋 人倫

 つゝむ名のわきて夕べははばかりき
雑 恋 夕(ゆうべ)は2句物、夕時分
 
 ありしよの夢の枕にたどらるる
雑 恋 「ありしよ」はありし世、ありし夜、であろう。世は5句物(只1、浮世・世中の間に1、前世1、後世1、恋の世1)で述懐の用語 夜の場合は夢の枕とともに夜分 夢と夢は7句

 ◇
蘭舎さま。羽衣さまの後の夢梯さまの打席で、代打をお願いできますか。

by 連歌楽歳 (2019-03-22 19:50) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
いよいよ平成の御世も押し詰まって参りました様で そのフィナーレを
飾るべく桜の季節を迎えました。開花宣言なされてからの 
花冷えでお花がながく持ちそうなのがうれしく存じます。(おっと うかつに左様なこと口に致しますと天邪鬼が 早速真夏日にしてその後嵐にしてあっという間に蹴散らしてしまいましょう。くわばらくわばら何卒お許しを)

一折裏五句目

    よろこぶもなげくもいつか時すぎて    蘭舎さま いただきます

            付け
       
       けふの花こそたふとき(尊き・貴き)はなし
       いのちの花の今ぞ咲き初む(萌えそむ)
       今ひとたびの花の香に酔ふ 
       松千年をよぎる花びら

咲き初めた花にうかれ花ばかりにて失礼申し上げます。
問題あり でしたらやり直します。今宵はこれにて御免ください。

蘭舎さま ご心配頂き恐縮です。何度か 設定やりなおしましたが
なんとか行きそうです。大丈夫でしたので御メールは不要です。
宗匠さまの 万が一OK頂けましたら お次およろしくお願い致します。

by 羽衣 (2019-03-24 02:54) 

蘭舎

楽歳さま
夢梯さまに代わり席をつとめますこと、承知いたしました。

羽衣さま
ひとまず、安心いたしました。
拙句、お採りくださりありがとうございました。

みなさま
花冷とはよく申します。空は晴れ上がり、美しいのですが、
冷えますね。気を付けましょう。
               
by 蘭舎 (2019-03-24 09:59) 

連歌楽歳

 けふの花こそたふとき(尊き・貴き)はなし
春 花 木類 けふ(今日)は2句物 係り結びの助詞「こそ」は已然形で受ける。すると「とふときはなけれ」と7音になる。「こそ」を「ばかり」変えても「けふの花ばかり」と7音。「ほど」を使い「けふの花ほど」とすると口語の匂いが強くなる。落ち着く先は「けふの花より」の「より」であろう。「尊き・貴き」はお好みで。

 いのちの花の今ぞ咲き初む(萌えそむ)
春 花 木類 命は2句物(只1、虫の命など1) 「ぞ」は連体形で受けるので「今ぞ咲き初むる」と結ばねばならない。「ぞ」を間投助詞の「や」に変え「いのちの花の今や咲き初む」あるいは「いのちの花のいま咲きそむる」ではいかが? 「萌ゆ」は芽が出るの意。「咲き初む」が穏当。

 今ひとたびの花の香に酔ふ
春 花 木類 
 
 松千年をよぎる花びら
春 花 木類 岩波古語辞典は「松の千年」と表記。「辛崎の松は花より朧にて 芭蕉」は静止画だが、この句は、前句の「時すぎて」をうけて、歳月の流れと花びらの動きを加えて動画とした。


by 連歌楽歳 (2019-03-24 12:34) 

羽衣

宗匠さま
早速のご吟味賜り 誠に有り難うございました。
今朝のお写真も 濃いブルーの地にピンクのグラデーションが映え
得も言われぬ見事さでございました。もうかなり咲いているのですね。
此処までの色使いアングル等々 かなりのテクニックとお時間を労さ
れましたことと心より御礼申し上げます。今年は近所の老大樹も伐られて跡形もなくさみしい春でございますが その見えていた窓の隅にしばらく飾らせて頂きます。有り難うこざいました。

また 拙句 至らぬながら お取り頂き恐縮に存じます。
   けふの花より尊きはなし  が自然ですね
   いのちの花の今を咲き初む (を)  
   いのちの花の今を香れる   
   松の千年をよぎる花びら 

にて 差支えございません様でしたらよろしくお願い致します。
誠に懇切ご丁寧なお導きを瞬時に賜り恐悦至極に存じます。
何卒何卒 花冷えにはご自愛遊ばされますよう~
皆さま
しばらくは 平成最後の花乱舞楽しみましょう! 
蘭舎さま
お後 お引き受け有り難うございます。よろしくお願い致します。
by 羽衣 (2019-03-24 17:39) 

蘭舎

宗匠さま 羽衣さま みなさま

初々しい花をめで、また、花の満開までの冷えをつらくも有り難くも、楽歳さまの画像、羽衣さまの花の御句にしみじみと思い過ごしているまま、ときがたちました。

松の千年をよぎる花びら

頂戴いたします。

入り江より眺むる富士の薄霞       蘭舎
それとなく霞の野辺をさまよへば
ふる寺のつとめの鐘のかすみつゝ
振り放(さ)けば二十日あまりの月おぼろ(かすむ)
春風にうはのそらなるわがこころ

代打をお引き受けしながら、いつもの乱れ射ち、おゆるしください。
楽歳さま、ご吟味、よろしくお願い申し上げます。

日曜日から、京都・大津への旅のお誘いをいただき、いそいそとしております。        らんしゃ
by 蘭舎 (2019-03-29 08:07) 

連歌楽歳

 入り江より眺むる富士の薄霞       蘭舎
春 聳物 水辺 山類 名所

 それとなく霞の野辺をさまよへば
春 聳物 地儀

 ふる寺のつとめの鐘のかすみつゝ
春 鐘霞むは非夜分 釈教
 
 振り放(さ)けば二十日あまりの月おぼろ(かすむ)
春 月おぼろ・月かすむ、ともに春 数字 日次

 春風にうはのそらなるわがこころ
春 春風は2句物(春風1、春の風1) 「うはのそら」が天象にあたるかかどうか微妙なところ。

   ◇
京都・大津でお花見ですね。古寺の勤めの鐘に花の散る――園城寺の桜は散り初めのころでしょうか。

by 連歌楽歳 (2019-03-29 12:41) 

連歌楽歳

追加

 振り放(さ)けば二十日あまりの月おぼろ(かすむ)
春 月おぼろ・月かすむ、ともに春 数字 日次

に、「光物、夜分」を追加。
      


by 連歌楽歳 (2019-03-29 13:46) 

連歌楽歳

もうひとつ忘れ物。
 鐘は4句もの。只1、釈教1、入相1、異名1)
by 連歌楽歳 (2019-03-29 17:43) 

遊香

私は今年も、桜並木を自転車で走りながらのお花見です。

蘭舎様の
入り江より眺むる富士の薄霞
いただきまして、付

暦めくりて新しき春
初立つ朝に東風和らぎて
大和うた待つ民の永き日
春を和す(やはす)や国びとの歌

やはり昨日の令和発表に影響されました(笑)。
お手直しのほど、よろしくお願いいたします。
遊香

by 遊香 (2019-04-02 09:00) 

連歌楽歳

 暦めくりて新しき春
春 

 初立つ朝に東風和らぎて
春 東風は吹物 「初立つ」ものは、鳥の巣立ち、幼児の初めての二足起立、初めての旅立ち、等々。朝は2句物(あさ1、あした1) 時分(朝)

 大和うた待つ民の永き日
春 永き日は日次の日 人倫 大和うたの大和は国郡

 春を和す(やはす)や国びとの歌
春 国郡 人倫

by 連歌楽歳 (2019-04-02 21:58) 

朝姫

楽歳様、皆様

今年の春は満開の桜を長く楽しめる当たりの年ですね。
さて、付ですが、遊香様の

 暦めくりて新しき春

をいただきました。

 付
  大臣とて色を失ふよしもあり     朝姫
  触れ待ちて心なぎたる振りもせで
  強東風に打たれたる頬いとしみて

令和発表の気分、少し継承してしまいました。
ご指導宜しくお願い致します。

朝姫

by 朝姫 (2019-04-07 10:33) 

連歌楽歳

  大臣とて色を失ふよしもあり     朝姫
雑 人倫 そういえばイチローに国民栄誉賞をまたも断られましたね。

  触れ待ちて心なぎたる振りもせで
雑 触れ=布令、心なぐ=和ぐ、と「令和」を詠み込んだ句。「憲法の発布」を「絹布の法被」と聞き誤って喜んだ明治の民の記憶がよみがえります。

  強東風に打たれたる頬いとしみて
春 吹物 身体 紹巴の『至宝抄』に「たとへば春も大風吹、大雨降共、雨も風も物静かなるやうに仕候事(本意にて御座候)」とあるように、連歌作品をざっとみると「こち」は使われていますが、「つよごち」は見当たりません。連歌の古臭いならいを冷やかした俳諧語なのでしょう。「飛梅やかるがるしくも神の春」(守武)。頬を打つ風は春一番を思わせますが、春一番は南風。「いとしみて」は「いとおしんで」の意味、「ヒリヒリと沁みる」の意味、「いと凍みて」の意味があります。選択は付け句作者に。


by 連歌楽歳 (2019-04-07 13:43) 

千草

三月いっぱい咳が続いて声も出にくくなっておりましたが
桜の開花とともにおかげさまで元気を取り戻したようです。
宿題、早めに提出します。

朝姫様の三句、どれも込められた思いに胸打たれました。
強東風を俳諧語なのでしょうという楽歳様のご意見拝読しました。

  触れ待ちて心なぎたる振りもせで    朝姫様

こちらを、作者の意図と離れるかもしれない読みをお許し願いつつ、 
  
  (何かに)触れながら(だれかを)お待ちしていて心が和みましたという
  ふりなんかしないで。。。

と、文字通りに解釈させていただきました。

 付け
     みめかたちよき猫の通ひ来     千草

     惜しくもあらぬ文殻の数

     今覚めにける夢も覚えず

     常にやさしき傍らの人

よろしくお捌きください。ちさう

     






by 千草 (2019-04-07 17:55) 

連歌楽歳

   みめかたちよき猫の通ひ来     千草
雑 前句から恋の気分を感じ取って猫の恋が出ました。猫の恋は俳諧春の季語ですが、連歌では見当たらない句材です。古典連歌師は妻乞う秋の鹿の声には詩情をかきたてられましたが、猫には興味がなかったようですね。恋猫がもたらすイリュージョンを消し去って、内田百閒『ノラや』の面影で無季。みめかたちは身体。猫は獣類

    惜しくもあらぬ文殻の数
雑 恋 文は3句物(只1、恋1、旅1) 前句を恋の句とみたててここの文は恋文。

     今覚めにける夢も覚えず
雑 「触れ待ちて心なぎたる振りもせで――今覚めにける夢も覚えず」 楽歳の理解力をはるかに超えるユング的世界のようにみえます。ここの夢は夜分としたものか、非夜分としたものか。「柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君」(与謝野晶子)あたりが隠されたキーかな?

     常にやさしき傍らの人
雑 人倫

      ◇
病み上がりとも思えぬ、電光石火の付け句、おそれいりました、千草さま。

by 連歌楽歳 (2019-04-07 19:42) 

千草

楽歳様
 付けの追加をお許しください

触れ待ちて心なぎたる振りもせで    朝姫様

 付け(追加)
  心の湖の波の鎮まる   千草
  柱にかかる薬玉の色
 
by 千草 (2019-04-09 06:27) 

連歌楽歳

  心の湖の波の鎮まる   千草
雑 「心」字は前句でも使われていて原則同時5去り。「心の湖の波」は「心の海」=深い心(『産衣』)ということなので非水辺と思われますが、3句前に「入り江」があり、比喩であることはわかりつつも、やはり避けた方が無難でしょう。

  柱にかかる薬玉の色
夏 「薬玉は夏也。5月5日」(『産衣』) 薬玉をかける柱ならたぶん居所体


by 連歌楽歳 (2019-04-09 11:40) 

連歌楽歳

おっと、「薬玉」は「夏衣」と中6句でした。連歌では同季7去り。きわどいところなので、判定は付け句作者にゆだねます。
by 連歌楽歳 (2019-04-09 12:07) 

千草

楽歳様
吟味いただきましてありがとうございます。
やはり、あとから追ってのことには落ち度のあるものでございますね。
如月様、
むようのことをいたしましてお許しください。千草
by 千草 (2019-04-09 15:14) 

如月

宗匠さま、皆さま

お時間をいただいてしまいました。申し訳ございません。
今年は花冷えが続いたせいで思いのほかに長く桜を楽しめましたが、ついに北へと去って行ったようですね。皆さまも各地でお花見を楽しまれたことでしょう。

さて、千草様、その後ご体調は如何ですか。天候不順ゆえ御身お大事になさって下さいませ。お句を次のように頂戴いたしました。

惜しくもあらぬ文殻の数

拙付
黒髪の乱れ甲斐なく今朝もまた
今はただ定めと下ろす黒髪の
おとなひし庵の主の臈長けて
塗りこめし風除けに滲(し)む墨のいろ
湯のたぎる炉に墨の香のたつ刹那

宗匠さま、ご指導よろしくお願い申し上げます。
by 如月 (2019-04-15 12:13) 

連歌楽歳

 黒髪の乱れ甲斐なく今朝もまた
雑 恋(黒髪のみだれ)身体 「黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき」(和泉式部・後拾遺集) 今朝(けさ)は2句物(朝1、けさ1)

 今はただ定めと下ろす黒髪の
雑 釈教(剃髪) 述懐(さだめ) 身体

 おとなひし庵の主の臈長けて
雑 居所体 人倫 

 塗りこめし風除けに滲(し)む墨のいろ
冬 風除けは俳諧冬の季語 さて、どんな風除けなのでしょうか?

 湯のたぎる炉に墨の香のたつ刹那
冬 炉(ろ)は字音 「いろり」としても字音。「火ばち」とすれば「鉢」は音も訓も「はち」 「刹那」はサンスクリット起源の言葉で、字音とおなじ扱い。


by 連歌楽歳 (2019-04-15 20:34) 

連歌楽歳

数句振り返ります。

  ① 触れ待ちて心なぎたる振りもせで    朝姫 (1裏9)
  ② 惜しくもあらぬ文殻の数        千草 (同 10)

の2句ですが、楽歳が①を「令和」をおりこんだ句と茶化しましたが、千草さまは真摯に恋の句と解釈されました。調べてみると、万葉集に「妹に恋ひ寐ねぬ朝明(あさけ)に吹く風は妹にし触れば我れさへに触れ」という歌があり、「妹に触れし風よ、我にも触れよ」と切ない恋心を歌っています。万葉を参照すると「心なぎたる」のなぎ(凪)が効いてきますね。そういうわけで、恋の句2句、「恋句1句だけで終わるは無念」と言った肖柏の顔を立てることができました。そこで、今度は恋離れの句、

  今はただ定めと下ろす黒髪の  如月
  おとなひし庵の主の臈長けて

メリハリのきいた「黒髪」句より、隠者のすまい「庵」句の恋の残り香がかすかにただよう風情が楽歳の好み、という理由で、1折裏11には、

  おとなひし庵の主の臈長けて  如月

をいただきます。


●1折裏12付け

  そのもてなしのまつむしのこゑ   楽歳
  夕べの空の遠き雁が音
  人里遠くただ荻の風

   ◇

  そのもてなしのまつむしのこゑ   楽歳
秋 まつむしは1句物、虫類 

  夕べの空の遠き雁が音
秋 雁は秋1、春1。次句に月を予想しているので秋の雁。鳥類 夕べは2句物 時分 空は天象

   人里遠くただ荻の風
秋 荻は草類 人倫 居所体 風は吹物

by 連歌楽歳 (2019-04-15 22:59) 

如月

宗匠さま、
超特急のお捌き、有難うございました。私の遅れを一気に取り戻していただきました。

字音の問題は、毎回、私にとって難関です。
今回は、「屏風」としたいところを、字音なのでダメと思いまして、イメージがやや異なるものの「風除け」とした次第です。屏風の下張りになった文殻の墨が滲んでいるというベタ付の発想でしたが、「塗りこめし」としたので、壁に塗り籠めたような印象になってしまったようです。
「炉」も「囲炉裏」もダメとなると、お手上げですワ。「火鉢」では、全く別物になってしまいます。炉でお茶を点てる時代にも連歌を詠み合っていたと思いますが、不便は感じなかったでしょうかね。
「刹那」は字音と分かっていましたが、仏教由来の言葉に思えて、使用が許されるのではないかと、勝手に判断してしまいました。

ところで、宗匠さま、
臈長けての「臈」は、字音ではないのでしょうか? 今頃になって気になってきたところです。
by 如月 (2019-04-16 13:26) 

連歌楽歳

如月さま
音訓の分別には手間がかかり、そのうえ、連歌で使ってもよいとされる漢語もあって、おおいに厄介です。

話題の「臈長けて」ですが、「らうたけて」は山田孝雄『連歌概説』が『産衣』を根拠に、連歌で使える漢語であるといっています。『産衣』は「らうたけて 臈長なり 品高きなり」としていますので、漢字でも仮名でも使えそうです。

「屏風」は連歌概説が使用可。ちなみに「襖障子」も襖が訓、障子が使用可の漢語です。
by 連歌楽歳 (2019-04-16 14:14) 

如月

宗匠さま、
ご教示有難うございました。

「臈長けて」も「屏風」も使えるのですね。しかも『連句概説』にそう記述されていたのですか!
この名著は私も持ってはいるのですが、少しも役立てておりませんで、忸怩たる思いに駆られます。猫に小判、豚に真珠とは、このことでした!

ノートルダム大聖堂の大火災、ショックです。なかでも心配なのがステンドグラスで、特に交差廊北側の薔薇窓がどうなっているのか・・・。この辺りは崩落した尖塔の真下部分に近いので、被害は相当ひどいことでしょう。
中世のステンドグラスの色彩の多くは現代技術では再現出来ないと言われていますので、溶けてしまったら本当に永久に失われてしまうことになります。
法隆寺壁画も金閣寺も火事で失われてしまったこと、あらためて思い出されました。火はこわいです。
by 如月 (2019-04-18 00:51) 

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  そのもてなしのまつむしのこゑ   楽歳

    付

 ゆくりなく風にすすきの渦現れぬ   梢風
 ちろちろと澄む水音の面白き      〃
 乞はるれば秋の扇にうたを書き     〃

○北の方は別ですが、関東地方やっと櫻花の興奮から解放されました。「花疲れ」ということば実感があります。四国の遍路から戻ったばかりですが、あちらは櫻の中でまさに「花へんろ」となりました。引き続きよろしくお願い致します。 
by お名前(必須) (2019-04-18 23:27) 

連歌楽歳

梢風さまはお遍路でしたか。おつかれさまでした。

   ◇

 ゆくりなく風にすすきの渦現れぬ   梢風
秋 すすき(薄)は3句物(只1、尾花1、すぐろ・ほやなど1) 風は吹物 全体で19音の構成は過剰でしょう。修正なさいますか?

 ちろちろと澄む水音の面白き      
秋 「澄む水」は「水澄む」=俳諧秋の季語。『連歌新式』が「水のぬるむ=春。清水=雑。清水むすぶ=夏。水をむすぶ=雑」としており、俳諧と連歌では季感の表現法が異なります。連歌で季の言及がない俳諧の季語は練習帖では流用が可能ですが。この「澄む水」を秋とするのは議論のあるところでしょう。連歌では直截に「秋の水」を多用しています。「霧はれて池すみわたる秋の水」(文安雪千句第2百韻)。「すみわたる秋の水」と言ってるところを見ると、「水澄む」だけでは独り立ちの秋の季感にはならなかったようですね。また、「まつむしのこゑ」の「声」と「水音」の「音」は、『連歌新式』が打越を嫌う、『産衣』が「声に音、2句」としています。

 乞はるれば秋の扇にうたを書き    
秋 この面、第3句に夏の扇が出ており、同じ面に秋の扇が出ることになります。同字5句去りの決まりはクリアしています。夏扇(もともと扇は夏の季語)と秋扇の対比が面白いという見方と、くどいという見方があるでしょう。これは、好みの問題。文安月千句第2の一折裏3に「五月雨は山の下露ふりそひて」、同9句に「春雨はいく日かふれし天つ袖」の例があります。

    ◇
蘭舎さま。この面、月がまだです。よろしくお願いします。



by 連歌楽歳 (2019-04-19 14:28) 

梢風

楽歳様、「物の音澄む」が伝統的な秋の季語とされていないこと、発見でした。有り難うございます。「ゆくりなく風にすすきの渦現れぬ」は「渦生(あ)れぬ」としてみたいと思います。よろしくお願いします。   
by 梢風 (2019-04-21 08:15) 

連歌楽歳

 ゆくりなく風にすすきの渦現れぬ   梢風

 ゆくりなく風にすすきの渦生(あ)れぬ

「生る」は神が形をなして忽然と出現して存在する(岩波古語辞典)。「生る」は、神霊の出現あるいは神霊の意志の顕現を意味することが多く、元来は「うまれる」とはことなる意である(日本国語大辞典 簡略版)。

手持ちの英語版旧約聖書(The New English Bible、オックスフォード大学出版局)の創世記の冒頭に “ In the beginning of creation, when God made heaven and earth, the earth was without form and void, with darkness over the face of abyss、and mighty wind swept over the surface of waters. God said, “Let there be light......”とある、そんな「風」をおもわせます。大げさな言葉を使わないで、「ゆくりなく尾花は風に渦巻ぬ」と、さらっといったらどうかと思いますが、人の感覚はさまざまなので、最終判断は付け句作者にゆだねます。

白河市に「宗祇戻し橋」の碑があるそうです。飯尾宗祇が白河に行ったとき、綿を背負った女性に「その綿は売るか」とたずねたら「阿武隈の川瀬にすめる鮎にこそうるかといへるわたはありけれ」の歌が返ってきて、宗祇は尻尾を巻いて京都に帰ったという話が残っています。同じような言い伝えに、連歌好きの東国の堂守の発句「新しく作りたてたる地蔵堂かな」に宗祇が「物までもきらめきにけり」とつけたところ「短い」と堂守。「あなたの発句の最後の“かな”のために付け句の頭をあけています」と宗祇。

 新しく作りたてたる地蔵堂
 金物までもきらめきにけり

のちに談林調や其角の虚栗に字余りが散見されるようになりましたが、要は必然性のない字余りは避けよというのがこの笑話の教えです。



by 連歌楽歳 (2019-04-21 21:28) 

梢風

楽歳様、「生(あ)る」のこと、事物が出現するということで普通の語感で使っていましたが、これが大袈裟な言葉かどうか、気をつけて見ていきたいと思います。今上天皇の皇太子ご誕生奉祝歌の歌詞に「日嗣の皇ぞ生(あ)れませり」とありますが、こういう時ばかりの用法でないように思っておりました。

ご一直の「ゆくりなく尾花は風に渦巻ぬ」でも結構です。『奥の細道』で芭蕉が会った小松天満宮別当能順は当代一流の連歌師とされますが、この人の「秋風はすゝきうち散るゆうべかな」を芭蕉が思い違いして能順の不興をかったという話がありますが(『とはじぐさ』、「すすき」と「尾花」の語感の違い、これもまた新しい考察の材料です。有り難うございます。ここで私が月を詠まなかったのはぼんやりでした。申し訳ありません。蘭舎さんよろしくお願い致します。
by 梢風 (2019-04-22 15:23) 

連歌楽歳

「日嗣の皇ぞ生(あ)れませり」。興味深いフレーズを教えて下さりありがとうございます。

気がついたのですが、係り結びの「ぞ」をつかっているのに、文末を「り」と終止形で止めていますね。文語文法通りなら連体形の「る」になるところなのですが。出典はどこでしょうか。気になりますね。

本来なら図書館に出かけるところですが、今日は月曜日で休館。インターネットで情報をさがしてみました。

歌:藤山一郎、作詞・西條八十、作曲:飯田信夫の「皇太子殿下御生誕奉祝歌」に「日嗣の皇ぞ生(あ)れませり」が出てきました。いまの天皇が生まれたのは1933年12月23日なので、そのころになると「ぞ」を「り」と終止形で結ぶように文法が変形していたのでしょうか。

このフレーズをある名の売れた国語学者が著書の中で「日嗣の皇ぞ生(あ)れましぬ」の形で引用しているという記事も、インターネット情報にありました。「生る」の下2段連用形「生れ」に「ます」の連用形「まし」が付き、そのあとの助動詞「ぬ」の終止形が付いた形。文法的には間違いがないですね。

「ひつぎのみこぞあれましぬ」
「棺の御子ぞ、あれま、死ぬ」

ちょっと驚きですね。マユツバ情報かも知れませんね。この本、練馬図書館の分館の書庫にありますので、予約を入れておきました。詳しい話は、数日後にでも。

それまで、連歌専一に。蘭舎さま、よろしくおすすめ下さい。


by 連歌楽歳 (2019-04-22 21:36) 

連歌楽歳

金田一春彦『日本語』(岩波新書・青版265、1957年)に以下の文章がのっていました(54頁)

        ◇
 昭和のはじめ今の皇太子が誕生されたときに、「日つぎの御子(みこ)はあれましぬ」という奉祝歌が出来て、小学校でも教えられ、歌われた。私が当時下宿していた家に三年生の子供がいたが、その歌を歌いながら、「皇太子が生まれたのに死ぬなんて変ね」と言い出した。私ははじめ何のことか合点が行かなかった。が「生れましぬ」のアレマを驚きあきれた声と取り、「アレマア死ぬ」と解釈していたことがわかった。何と説明したらいいものかと思っていると、そばにいた五年生の兄キがすかさず「ばかだなあ。文語はなんでもふだんと反対に言うんだよ。ねえおじさん」と言って私をかえり見た。思うに、この少年は、学校で習う文語文で、夏が来たのを「夏はキヌ」という、「行こう」といのを「イザヤ行カン」という調子に幻惑され、今度はだまされないぞとの熟慮のあまり、裏をかきそこねたものらしい。
 おとなはこんなことはまちがわないが、紀元二千六百年奉祝歌で「今こそ祝へこの(あした)」という一句は、「祝へ」を命令の意味に取っている人が多かった。
       ◇

 たくさんの奉祝歌が当時つくられようですね。「あれましぬ」版もあったのでしょう。「国家安康」事件、「白虹日を貫けり」の白虹事件などがあったいじめの国柄ですので、この奉祝歌の作詞者にお咎めがあったかどうか、気になるところです。


by 連歌楽歳 (2019-04-24 18:03) 

蘭舎

楽歳さま 梢風さま みなさま

大連休に突入。世のかわりということで、なんとなく、おちつきのない気分もいたします。お待たせしました。

楽歳さまと梢風さまのコメントを読ませていただき、すこし考えてみました。
 ゆくりなく風にすすきの渦生(あ)れぬ 

「生る」は、私の感覚からすると、すこし大げさにも思います。
しかしこの感覚は作者にとってはただしいのかもしれません。
「渦巻きぬ」の表現もあるかもしれませんが、私でしたら、「渦たちぬ」かなあと思います。
「すすき」と「尾花」、作者の元句を尊重。語順もこのままの味わいでいただきたく思います。

それで、継句ですが、

振り放けみれば月の清らか  蘭舎
全き月ののぼる園原
山のたもとに月の出を待ち
常世思へど月駄すのみ
平らな原に月のいざよひ

お待たせしながらもありきたり、ただ、いざよふ月でございます。
よろしくご吟味ください。お次の羽衣さまもなにとぞよろしうに。

by 蘭舎 (2019-04-29 10:56) 

蘭舎

拙次、訂正

四番目は
常世思へど月黙すのみ
としてください。
「駄す」は変換ミスです。「黙(もだ)す」が正です。
お手数おかけします。

蘭舎 拝

by 蘭舎 (2019-04-29 11:24) 

連歌楽歳

 振り放けみれば月の清らか  蘭舎
秋 月 光物 夜分 5句前に「振」字があるので、「ふりさけみれば」でいかがでしょう?

 全き月ののぼる園原
秋 月 光物 夜分 園原は地名・歌枕

 山のたもとに月の出を待ち
秋 月 光物 夜分 山類

 常世思へど月黙(もだ)すのみ
秋 月 光物 夜分 「常世」が5句物の「世」の1つに当てはまるかどうか、確証はないが、要注意。

 平らな原に月のいざよひ
秋 月 光物 原は地儀


by 連歌楽歳 (2019-04-29 20:58) 

蘭舎

楽歳さま

早速にありがとうございます。
「ふりさけみれば」でよろしくお願いいたします。
同字のこと気が付きませんでした。
夢梯さまは復帰なされるとのことです。よろしくお願い
いたします。  蘭舎 拝

by 蘭舎 (2019-04-30 06:06) 

羽衣

宗匠さま 蘭舎さま 皆さま
本日は朝から 平成最後の日 との特番が流れております。
当方も 平成に入ってから連句を始め(そのお蔭で多少なりとも自ら
物事を考えられるようになれたのかもと)感慨深く存じます。
連歌・連句という 日本文化に少しく関わります以上 天照大御神 天皇制 元号は欠くべからざる三種の神器のようなものかと心得ますが~
皆さまは如何お考え遊ばされましょうか?
わたくしなりに平成の御世を惜しみつ々

一折裏折端
      平らな原に月のいざよひ    蘭舎さま 頂きます

         付け
      あくがれつ東路くだる宮こ人 
      をののきつ(慄きつ)あづま路くだる都びと
      いくさ無き御世を愛しみて盃を(愛しめる盃の・は)
      いくさ無き御世を慕ひてささ酌まん
      誰も彼も(たれもかも)年寄るさだめ遁れ得ず

 よろしくお導き賜りますよう お差し戻ししもご遠慮なく~ 
                    
by 羽衣 (2019-04-30 16:34) 

連歌楽歳

  あくがれつ東路くだる宮こ人
雑 旅 人倫
 
   をののきつ(慄きつ)あづま路くだる都びと
雑 旅 人倫 「をののく」は辞書によると「戦慄く」。いっそ漢字で「戦慄く」としませんか。選択は夢梯さま一任

    いくさ無き御世を愛しみて盃を(愛しめる盃の・は)
雑 世は5句物(只1、御世もこのうち、浮世・世の中の間1、恋の世1.前世1、後世1) 盃を、盃の、盃は、の選択も夢梯さま一任

    いくさ無き御世を慕ひてささ酌まん
雑 世は5句物 

    誰も彼も(たれもかも)年寄るさだめ遁れ得ず
雑 述懐 人倫 


by 連歌楽歳 (2019-04-30 22:38) 

羽衣

宗匠さま 皆さま
拙次 修正申し上げたくよろしくお願い致します。
    御世⇒御代   平仮名のくりかえし⇒ゝ
  いくさ無き御代を愛しみて盃を
  いくさ無き御代を愛しみて(慕ひて)さゝ酌まむ

平成!あと三十分 切ったそうです。


打越の ゆくりなく は 副詞としてとらえさせて頂きましたが
如何なものでしょうか?
よろしくお導き賜りますようお願い申し上げます。
by 羽衣 (2019-04-30 23:40) 

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